幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
Uとの対話から一夜明け、有賀は思い付きで模擬戦闘を提案しこれにハルを指名する。Uは呆れる様子を見せつつも、これを機にハルの様子を見る事を考えるのだった………


第115話 魔法剣士vs勇者

少ししてハルと有賀の2人は木刀を手にし構える。有賀はその場でそれっぽく構えるが、ハルはしっかりと腰を落とし身構える。

 

「それでは………始め!」

 

メイルの一言で勝負は開幕し、有賀は初っ端から大きく斬りかかる。だがハルは表情1つ変えずに木刀でこれを防ぎ、軽く押し返した。

 

「ぐうっ!?」

 

有賀は驚いた様子を見せていた。一方でハルは落ち着いた様子で構えていたが、メイル達から見た彼の様子は明らかに本気では無かった。

 

「こうなったら………コイツの能力でどうだ!!」

 

有賀は少し悔しそうな様子を見せると、自身の身体を変化させる。するとその姿はハル達の見知った人物………

 

「………アイル様!?」

 

アイル=ディビルの姿へ変化した。そして足元へエネルギーを集中させると、素早い足取りでハルへ接近し木刀を振るう。だがハルは木刀に炎の魔力を纏わせる形で対抗。素早い斬撃を放ち、木刀ごと有賀を吹き飛ばした。

 

「うあああっ!?」

 

有賀は大きく吹き飛ばされた後に転倒する。

 

「ど、どうしてだよ………くそっ!」

 

有賀はハル相手に思うように戦えていないのか苛立ちを見せ始める。一方でハル自身は冷静で有賀の様子を分析していた。

 

「(今のはアイルさんの能力{水の脚)………成程、能力まで模倣出来るのか」

 

この時のアイルへの擬態で有賀は擬態先の能力まで模倣出来る事を察知する。

 

「こうなったら………こっちでどうだ!!」

 

そして有賀は再び身体を変化させる。これにより彼の姿は別の人物へと変化。これもハル達が見知った人物であり………

 

「(………今度はヒナノさんか………)」

 

それはハルすら上回る実力を持つヒナノ=シロミヤの姿であった。有賀はアイルの姿の時を上回る高速移動を見せるが、ハルはスレスレの所で回避を続ける。

 

「ハルくん、有賀さんの攻撃をかわしてますね………でもどうして………?」

 

瑠美はハルの凄さを感じつつも、何故攻撃をかわせているのか首を傾げていた。Uは小さく笑いを零すと………

 

「ヒナノの能力は加速の能力。確かに並の相手ならそれをゴリ押していくだけでも戦えるが………ハルくんはエセの加速能力使い相手に負ける程弱くは無いさ………」

 

そう言って、ヒナノの能力を模した程度でハルには勝てない事を挙げる。実際、ハル本人はかなり落ち着いており………

 

「(………ただ自分に加速をかけて高速移動しているだけ………本物のヒナノさんとは別物だ………これならひっくり返せる………)」

 

今の有賀に勝てる。そう確信する様子を見せるのだった………

 

 

 

有賀はアイルとヒナノの姿と能力を擬態してハルへ攻撃を仕掛ける。しかし、今のハルには通用するものではなく、彼も逆転の手を思い付く様子を見せたのだった………

To Be Continued………




次回予告
逆転策を思い付いたハルは、ここで雷の力を解禁する。本物のヒナノ相手には苦戦した雷の力だが、ただ擬態しているだけの有賀にとっては鬼神の如き強さを持つ力であった………
次回「鬼神の如き強さ」
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