幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
模擬戦闘において自身の能力を発揮し、アイル、ヒナノの2人の姿を使った戦術の有賀。だがハルは冷静に立ち回り、有賀に勝つ為の策を構築するのだった………


第116話 鬼神の如き強さ

そしてハルは身体の中から雷の力を放出する。そのまま身体へ黒い鎧が生成すると共に、両足の鎧が黄色へ変色する。そのまま有賀の目に止まらぬ速さで走り出し、素早い速度で左拳のパンチを放つ。

 

「ぐっ!?」

 

有賀は反射的に木刀を構えるが、木刀ごと有賀は吹き飛ばされてしまった。だが吹き飛ばされた先でハルが待っており、木刀を振るい有賀の身体へ叩き付けた。

 

「ぐえっ!?」

 

有賀は地面へ倒された。少しして身体を起こそうとするが、ダメージを受けた事が災いしてか、擬態の維持が困難になろうとしていた。

 

「(有り得ねぇ………! こんな奴が俺以上に動ける訳が………!!)」

 

有賀は自身が劣勢に押されているのを信じられない様子だった。そしてヒャガ公爵もこれには険しい表情を見せており、分かりやすく苛立つ様子を見せた。そして、ハル自身は再び高速移動を行う。有賀も素早い動きで走り出すが、ただ高速移動をしているだけの有賀の動きがどうにか出来る訳もなく、ハルは攻撃を狙う………と見せかけたフェイントを挟む事で有賀に小さく動揺を与える。

 

「ぐっ!?」

 

有賀が動揺する中で、ハルは目にも止まらぬ木刀の連続攻撃を放ち、有賀を一方的に攻撃する。

 

「ぐああああああ!?」

 

有賀がダメージに苦しむ中、直後にハルによる無数の攻撃が有賀の身体を打ち上げた。

 

「うあああああ!?」

 

有賀の身体が数秒打ち上げられる中、ハルは木刀に雷の力を纏わせ………

 

「{ライジングドロップ}!!」

 

落下してきた有賀に対して雷の斬撃を叩き込んだ。

 

「うあああああっ!?」

 

有賀は大きなダメージを受けた後、そのまま元の姿へ戻ってしまった。

 

「そこまで!」

 

有賀が立ち上がる事もままならなくなった為、メイルは勝負を止めた。

 

「(………鬼神の如き強さだな………しかも高速移動の力だけでこの圧倒………最早並の人間どころか勝てる人間すら限られてくる強さだな………)」

 

Uはハルの強さを鬼神の如きと評する様子を見せた。そしてハルも雷の力を解除すると………

 

「ありがとうございました」

 

そう言って有賀へ頭を下げた。有賀は悔しそうな様子を見せており………

 

「た、偶々だ! 次こそは俺が勝ってみせるからな!」

 

そう意地を張るようにハルの実力を認めないまま逃げ出した。しかし、Uは………

 

「(偶然な訳あるか………あれが彼の実力………それに気付けない内は天地がひっくり返ってもハルくんには勝てないだろうな………)」

 

有賀の様子に呆れながらそう考えるのだった………

 

 

 

ハルvs有賀の対決は、雷の力を解禁したハルによって圧倒的な結果となった。有賀は認めようとしなかったが、ハルの強さはUすら認める程の高いレベルのものであった………

To Be Continued………




次回予告
それから数日、ウズクチョ側は自国へ戻る為にレボナガシを立ち去った。それを見送る過程の中で、ハルは自身の雷の力に対してイメージが広がるような感覚を覚えるのだった………
次回「雷の力のイメージ」
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