有賀との模擬戦闘において雷の力を解禁したハルは、目にも止まらぬ速さと単純な高速移動しかしていない有賀を圧倒し勝利する。その強さはUすら鬼神と評する程のものであった………
ハルvs有賀との模擬戦闘から数日。それからハルと有賀の関係は………というより、有賀自身がハルを敵視している事となったが、そうこうしている内にウズクチョ側は帰国の日が訪れた。
「色々迷惑をかけたな、スプリング。それとハルくん達も」
ハル達レボナガシ側はウズクチョ側を見送るべく城下町の門の外側を訪れていた。
「いえ、私は楽しかったですよ」
スプリングはフフッと笑うように言葉を返した。ウズクチョ側は有賀がバツの悪い様子で視線を逸らしていたが………
「ふ、ふん………次会う時には誰にも負けん実力者になっているからな、覚悟しておけよ!」
何とか絞り出した言葉で、特にハルを意識する言葉をかける。
「楽しみにしております」
ハルは小さく笑うだけだったが、有賀に対して言葉を返す。有賀は再び視線を逸らすと………
「………フン」
軽く拗ねるようにそう言って、レボナガシから離れる形で歩き出す。
「それじゃあ、僕達も行くとするかね。エオル」
Uはヒャガ公爵に対して歩き出す事を促す。
「………かしこまりました」
ヒャガ公爵は返事をし、Uと共にレボナガシから旅立った。U達が見えなくなるまで様子を見る事となったハル達は、彼等が姿を見せなくなったタイミングまでその場に立っており………
「はあ………なんというか、波乱の1週間だったわね………結局予定よりもU様達が滞在されて、フェイに窮屈な想いをさせてしまったわ………」
U達の姿が見えなくなったタイミングでようやくメイルは溜息を漏らした。ハルは苦笑いする様子を見せたが、その直後に自身の掌を眺める様子を見せる。
「………ハルはハルで真剣な表情が多かったわね………何かあったの?」
そんな彼の様子にメイルは何かあったのか尋ねた。
「この間、有賀様との戦いで雷の力を使ってから、俺の中で身体へ雷の力を流すだけじゃなく………雷の魔法を好きなように操れるようなイメージというか、感覚を掴んできているんです。慣れ………にしては不思議な感覚と言いますか………」
ハルはメイルに対し、自分の中に宿る雷の力を好きに操れるような感覚を覚えていた。
「………! それ………極大魔法の前兆じゃないかしら!?」
メイルはそんな彼に対し、極大魔法の可能性を見た。それを聞いたハルは驚く様子を見せていたが、メイルは1級魔法使い。そんな彼女の言葉だからこそ、ハルは困惑しつつも自分に極大魔法が使える可能性へ希望を持つのだった………
有賀との対決を経て、雷の力や魔法を操る感覚が思いのままになるハル。そんな彼に極大魔法の可能性を見たメイルの一声で、ハルの強さは新たな段階へ進もうとしていたのだった………
To Be Continued………
次回予告
ハルは雷の魔法を使って極大魔法の構築に挑む事となった。だがハルは構築の中で魔法空間の構築という高難易度の課題にぶつかる事となるのだった………
次回「極大魔法の構築」