有賀との模擬戦闘を経てU達ウズクチョ側は自国へ帰国する。それを見送った直後、自身の中で雷の力と魔法が思いのままになりつつあるハルに、メイルは極大魔法の片鱗を見出すのだった………
ハルに極大魔法の片鱗が見えた後、ハルはメイルとフェイの3人で極大魔法の構築へ挑んでいた。今回はウズクチョとレボナガシの国境線近くの人気がない草原にて特訓をしていたのだが………
「はああ………ぐっ!」
ハルは雷の力を展開する事こそ容易に出来たが、肝心の魔法空間構築に苦戦を強いられていた。
「………難しいですね、魔法空間の構築は………」
これまで多くの戦闘経験と鍛錬を積んできたハルもこれには素直に難しいと言わんばかりの様子を見せる。
「こればっかりは使い手の直感と感覚次第だからね………中々そう簡単にはいかないわ。私も完成にはそれなりに時間を要したから………」
極大魔法を会得しているメイルをして、空間構築は使い手の直感と感覚に委ねられている事を語る。
「やはりそうですよね。こればっかりは試行錯誤の末に何かを掴むしかないって事なのでしょう」
ハルもメイルの様子や過去の経験から、これはもう繰り返しと改善を経て掴むしかない事を予感していた。そして両手を起点に雷の魔法を放出。空間を構築しようと魔力の流れをドーム状の形へ変えるが、それだけではただ雷の魔法を覆っただけの空間にしかならず、ハルはこれでは到底成立しないと踏んだのか、魔力を解き霧散させた。
「………ダメですね。これだけじゃただ魔力を流しているだけ。やはり見様見真似で出来る訳ではないという事ですか………」
ハルが極大魔法の構築へ頭を悩ませる中、近くで様子を見ていたフェイは………
「ハル、少し思った事なんだけどさ。もしかしてメイルの極大魔法を真似して構築しようとしていないかな?」
ハルが極大魔法を構築しようとする中で、メイルの真似をしていないかを問いかけた。
「え? ………ああ、多分そうかもしれないね。俺はメイルさんというお手本がいるからそこから着想を得られないかと………」
ハルはメイルの極大魔法を参考にしている事に頷く様子を見せる。だが………
「………多分なんだけどさ、ハルは変に誰かの真似事をするよりも、自分の思った通り自由に作ってしまった方が出来そうな気がするんだよね」
フェイは、そんな彼が誰かの真似事で極大魔法を構築するよりも、彼なりのオリジナリティ溢れる方向性の方が良いでは無いかと指摘してきた。
「自由に………?」
それを聞いたハルは、首を傾げるようにそう声を漏らすのだった………
極大魔法の構築という高難度の技に挑むハルは、空間魔法の構築に大きく苦戦をさせられる。だが、この時にフェイが発した言葉は、少し後のハルへの大きなヒントとなるのだった………
To Be Continued………
次回予告
ハル達は特訓を続ける中で、偶然にもレボナガシ国境内で用事があったウズクチョ1級能力者、ヒナノと再開する。話の中でハルが極大魔法を構築しようとしている事を知ったヒナノは、それに協力する事を口にするのだった………
次回「構築への協力」