ハルは極大魔法構築に挑むが、空間魔法の構築という最難関のハードルにぶつかっていた。その中でフェイは、ハルがメイルの真似をするよりも、ハルのオリジナリティを持った方が出来る事を感じる様子を見せたのだった………
それからもハルは2〜3日、空間魔法の構築に挑戦し続けるが一向に感覚が掴めなかった。
「ここまで丸3日………難しいですね………」
空間魔法の構築という極大魔法を完成させる上での最大のハードルはハルの頭を悩ませ続けた。何せ答えが見えない上、彼自身もフェイの言葉に感化されて自分の思う通りに空間魔法の構築を試みていた為に進展は見られなかった。
「(やっぱりハルでも空間魔法は難しいわよね………とはいえ、そこさえ出来れば極大魔法は成立する………極大魔法の効力や魔法陣の構築も8〜9割完璧だし………)」
しかし、メイルはハルの極大魔法について、空間魔法以外全て完璧と感じており、本当に空間魔法の部分でつまづいているようだった。そんな中、ハル達の方へ1人歩いてくる人物の姿が見えると………
「物凄く莫大な魔力反応を感じたと思ったら………ハルくん達だったんだ」
その人物はハル達を知っているようで、気安く声をかけてきた。
「ヒナノさん………!」
ハルは声をかけてきた人物の名を口にする。その人物はウズクチョ1級能力者のヒナノ=シロミヤであった。
「ヒナノ様………!? どうしてこちらへ………?」
メイルとフェイはヒナノがレボナガシ内の国境に訪れていた。
「レボナガシ国内で私用があるの。大丈夫、ちゃんと許可証貰ってるし」
ヒナノがレボナガシを訪れたのは私用のようだった。そして、ヒナノが周囲の魔力の残穢を感知すると………
「この幾重もの魔力反応………もしかして極大魔法の構築?」
そう言って、ハルが極大魔法の構築に挑んでいる事を察知する。
「………そうです。とはいえ空間魔法の構築に苦戦している訳ですが………」
ハルはそれに頷き、自身がぶつかっている壁についてヒナノへ話す。
「空間魔法の構築かぁ………難しいよね。私は能力解放の方だけど、結局こっちでも空間の構築を必要とするタイプが多いからとても難しいよね………」
ヒナノはハルの悩みへ同情する様子を見せた。そして少し考える様子を見せると………
「………分かった、私も協力するよ」
そう言って、ヒナノもハルの極大魔法構築へ協力する事を提案する。
「えっ!? わ、悪いですよ………! 第一私用の方は………?」
ハルは申し訳無さそうな様子を見せていた。
「いいのいいの、私用と言ってもレボナガシの美味しいスイーツを食べに行きたかっただけだし」
だがヒナノの私用はそこまで最優先事項が高い訳では無かったのか、そんなに気にしていない様子を見せたのだった………
空間魔法構築へ日を跨いでもなお苦戦する中、偶然ハル達の前を通ったヒナノが極大魔法の構築へ協力してくれる事となった。果たして、ハルは極大魔法を完成させる事が出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ヒナノはハルの練習光景を目にし、センスが無い訳では無いものの、ハル本人に空間構築の感覚を掴めそうな様子が見られない事を見抜く。そして、そんな彼に対し、ヒナノは実戦形式なら掴めるのではないかと模擬戦闘を提案するのだった………
次回「空間構築の感覚」