フェイは自らの能力を開示してハルへ奇襲をかける。だがハルも自らの能力の一部を解禁する事により、フェイにパワーで勝り始めるのだった………
そしてハルが冷静に追撃をかけようとする中、フェイは自身の持つ木刀を地面の土へ刺すと共にグリップを間に両手を組んだ。
「(手を組んだ………あの構え………何か狙ってるのか?)」
ハルは疑う様子を見せながらも燃える木刀を手に走り出す。だがそれから間もなくしてフェイの身体から膨大なエネルギーが放出を始め………
「能力解放(アビリティリリース){覇王の模倣(オーバーロードコピー)}………!!」
フェイは能力解放なる奥義を発動する。それを見たメイルは………
「能力解放………!? (まさかフェイ様、本気で………!?)」
フェイが本気でハルにぶつかっている事を語る。そしてハルも目の前の事象を目の当たりにし………
「(能力解放………メイルさんから話は聞いていたけど、能力を使う者の極致、ウズクチョで1級能力者になる上で絶対習得が必要な技だ………俺も見るのは初めてだけど………)」
今自分が見せられているのが、1級能力者として認定される為の条件とも言える奥義である事を予感していた。そしてフェイはハルへ視線を向けると、無駄な動作なく剣を振るいながら接近し、ハルへ攻撃してきた。ハルはかわそうとしたが洗練された動きを前に反射的に防御を選んだ。
「っ………! (咄嗟に防がれた………よく今の反応出来たな………)」
フェイは攻撃を防がれた事に驚く様子を見せていた。だがハルはすぐさま距離を取ると………
「(………無駄の無い動作で攻撃をぶつけてきた………かわそうとしたらかわせなかったのは………先程の能力解放の恩恵かな………)」
フェイの先程の攻撃が絶対に当たると予感していたのか、そう考えていた。そしてメイルもハルの能力解放を目の当たりにし………
「(フェイ様の能力解放は、フェイ様の得意な自身の模倣能力を最大限解放し、模倣した動きを組み合わせる事で自身の攻撃が相手に必中化するような動きを構築できる)」
フェイの能力のカラクリについて振り返る様子を見せた。つまり言ってしまえばフェイはこの能力解放を発動する事により攻撃が絶対当たるようになるという意味である。ハルは仕掛けこそまだ理解していないが、取り敢えず先程の攻撃は必然という前提を構築していた。
「(………さて、どのように対応すべきか)」
ハルはフェイの様子を見ながら対応策を練り始めるのだった………
ハルとの対決で追い込まれたフェイは切り札を解禁する形で必中の攻撃を狙い始める。果たして、ハルに打開策を構築する事は出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
フェイの必中攻撃を前にかわすのではなくカウンターを構築しようとするハル。完璧な動きを武器にするフェイに対し、ハルの動きはそれを突く為の小さな脆弱性を狙うものであった………
次回「完璧の脆弱」