ハルに空間魔法構築のセンスはあると読みつつもその感覚が掴めていない事を指摘するヒナノ。そしてヒナノはそんなハルの感覚を掴ませる為に模擬戦闘を提案するのだった………
そして、ハルとヒナノの2人は模擬戦闘を開始する。ヒナノは勝負が始まって間もなく加速の能力を発動。自身の動きを加速させ、目にも止まらぬ速さで攻撃を仕掛けてきた。
「っ!? (相変わらず速い………! この間の有賀様よりもずっと………!)」
ハルはヒナノの強さが相変わらず高い事を予感する。そしてこの間模擬戦闘をした有賀とは違い、自身の能力の価値をよく理解しているヒナノの戦闘センスは、ハルを相変わらず驚かせるものだった。
「ハルくんも全力で来なよ、そうじゃなきゃ感覚なんて掴めないよ………!!」
ヒナノはそう言ってハルへ本気で来るよう促した。
「………お望みなら………!!」
ヒナノに触発されたハルは直後に雷の力を解放。身体に黒い鎧が纏われると共に両足の鎧が黄色へ変色。ヒナノに対抗して高速移動を行う形でヒナノから距離を取ると、そのまますぐに接近。両足のエネルギーを両腕へ流し込み、肥大化した両腕の拳をヒナノへ突き出した。
「させないよ!」
しかしヒナノは防御魔法を展開。更にそこへ自身の能力を発動させる事で防御魔法の勢いを加速させる。
「俺の拳は………内側にも響きます!!」
だがハルは雷の力による勢いを押し上げるきっかけにもなり、直接的な攻撃は防がれても、それによって発生した勢いは防御魔法を貫通。その勢いで防御魔法の奥にいたヒナノを吹き飛ばした。
「うわあああっ!?」
ヒナノは大きく吹き飛ばされたが、吹き飛ばされる方向へ炎の魔法を放出。そこへ加速の勢いをかける事でハルの方へと戻り、ハルへ接近してきた。
「ぐっ!?」
ハルは両足へエネルギーを戻し、高速移動でこれをかわした。ヒナノもそれは予感していたのか、すぐに魔法を解除。地面で受け身を取り、すぐさま身体を起こして立ち上がった。
「(相変わらず能力の使い方が上手い人だ………今の攻撃は意表を突いたと思ったのにすぐさま機転を利かせた………けど、さっきから雷の力によるボルテージも上がってきている………この前の時みたいに感覚が高鳴っている………!!)」
ハルはヒナノの強さに驚きつつも、自身の雷の力のボルテージが上がって来ている事を予感する。そして、そんな彼の様子を見たヒナノは………
「(ハルくんの勢いが増して来ている………! この前よりもずっと凄い………!!)」
ハルが以前よりも強くなっている事へ感心する様子を見せたのだった………
ハルvsヒナノの模擬戦闘で互いに全力でぶつかり合う中、再び雷の力によるボルテージが上がるハル。果たして、この激闘が極大魔法完成の1歩となるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ヒナノはハルへ更に刺激を与えるべく1級能力者の証である能力解放を発動する。ヒナノが構築した空間は、全てが彼女の思い通りと言える世界であった………
次回「超加速の空間」