ハルvsヒナノの模擬戦闘が開幕し、互いに全力で能力展開となる。勝負が拮抗する中で、ヒナノはハルの成長を実感する様子を見せたのだった………
ハルが大きく成長しているのを目の当たりにしたヒナノは、自身の持っていた木刀を地面へ突き刺すと………
「これは更なる刺激が必要かな………」
そう言って両腕を自身の胸の前で組む様子を見せる。そしてそのまま両腕を大きく広げると………
「………見せてあげるよ、私の1級の証」
そう言って、膨大なエネルギーを放出し始める。これにより周囲の空間へ結界を構築。そのままハルを巻き込む形で1つの空間が完成する………
「………能力解放{加速する世界(アクセラレイションワールド)}!!」
ヒナノは1級能力者の証とも言える能力解放を発動する。
「(能力解放………こうして目の当たりにするのは初めてだ………)」
ハルはその様子を目の当たりにし、身を持って能力解放を体感する事となった為に驚く様子を見せた。そしてその直後、地面に突き刺した木刀をヒナノがゆっくりと抜き取ると、その場で身構える様子を見せ………
「(攻めて来ない………? ならこちらから………!)」
ハルはヒナノが攻めて来ない事を予感すると、素早い動きで接近しようと踏み出す………だがその直後、ハルの踏み込みによる勢いが突如として加速してしまい、ハル本人の姿勢が崩れたまま加速し出してしまった。
「かかったね」
ヒナノはそう言うと、木刀を振り回し、ハルの身体へ直撃させる。
「ぐあっ!?」
ハルはそのまま真横へ吹き飛ばされる。咄嗟に結界による高い硬度を壁代わりに蹴る事で勢いを逃がして地面へ着地出来たものの、ハルはヒナノの加速能力が自身に触れてもいないのに発動した事へ動揺する様子を見せていた。
「私の能力解放、{加速する世界}は私の能力を空間内にいるモノへ触れずに適用出来る技だよ。つまりハルくんを始めとしたこの空間内の存在へ適用出来る加速の対象、タイミングは私の思い通りって事だね。そして無論私も………」
ヒナノはそう言うと共にゆっくり歩き出し、そしてそのタイミングで自身の能力を適用。ゆっくりと歩くという行為が加速し、一気にハルの目の前へ接近してきた。
「加速の対象だよ………!」
ヒナノはそう言いながら木刀を振り下ろす。ハルは高速移動でこれをかわしたが、ヒナノに翻弄される現状へ息を切らす様子を見せた。
「(この空間内はヒナノさんの思い通り………明らかにヒナノさんの得意な領域だ………このままではこっちは何も出来ずに負ける………)」
このままではヒナノに負ける。ハルは本能的にそれを察知する様子を見せたのだった………
ヒナノが能力解放を発動した事で一気に劣勢となるハル。果たして、この状況下でハルに逆転する術は残されているのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ハルは一か八か極大魔法の展開という大博打に打って出る様子を見せた。そんな中でヒナノはそんな彼の動きを待っていたとばかりに自身の能力をハルに向けて発動するのであった………
次回「空間構築の加速」