ハルは一か八か極大魔法の展開を試みる。ヒナノの能力による補助も相まってハルは空間魔法構築の鍵を掴む。これによりハルの極大魔法は形となって完成したのだった………
ハルはすぐさま高速移動に動く………が、そのスピードは以前よりも上がっており、ヒナノは咄嗟に自身の能力を発動。高速移動をする形で攻撃をかわすが………
「(前よりもスピードが上がってる………!)」
ヒナノはハルのスピードが上がっている事に驚きつつ、自身の能力をハルへ適用しようとする。だがハルには全く作用する様子がない。
「………やっぱり」
ヒナノはその答えをすぐ察した。何故なら………
「ハルの魔法の方が………押し引きが強い………?」
極大魔法と能力解放の押し引きが関係していたからだ。
「本当かい………!? 確かに同じ場において極大魔法と能力解放の結界が構築された時………互角クラスならお互いに相手への干渉が出来なくなるし………片方が圧倒的な力を持つなら制圧も可能だけど………ハルの魔法は完成段階からヒナノの能力解放すら上回るというのかい………?」
フェイはハルの極大魔法がヒナノの能力解放すら上回っているのでは無いかと考え驚く様子を見せた。
「(あくまで私の極大魔法による対象に私以外を指定出来なくなっただけ………まだ私の能力は生きている………!)」
だがヒナノの能力までは無効化されていない為、ヒナノは加速の力を利用した高速移動を展開する。だがスピードの上がったハルは最低限のスピードで攻撃をかわす余裕が生まれており、攻撃をかわすと共に雷の力を右足へ集中………
「{ライジングブースター}!!」
右足の鎧を黄へ変色させ、最大の雷の力を纏わせると共にそのまま姿勢を低くした回転蹴りを放つ。ヒナノは咄嗟にかわせず木刀で防いだが、木刀は脆く砕け散り、その余波でヒナノを結界まで吹き飛ばした。結界は壁代わりとなり、ヒナノは受け身を取って地面へと落下したが………
「………流石。今回は私の負けかな」
ヒナノは自らの敗北を認める様子を見せた。それを聞いたハルは極大魔法と雷の力を解除。直後に負荷が襲いかかってきたのか足元がふらつく様子を見せたが、すぐさまメイルとフェイがハルへ駆け寄り、彼の身体を支えた。
「………メイルさん………フェイ………ありがとうございます」
ハルは2人へ感謝の言葉を漏らす。
「気にしなくていいって。それよりも………極大魔法完成おめでとう」
そんな中でフェイはハルの極大魔法完成を賞賛する様子を見せた。
「………うん、ありがとう」
それを聞いたハルは小さく笑いを零し、言葉を返すのだった………
ヒナノとの対決を経て極大魔法が完成したハル。この強さもヒナノを上回る押し引きの強さを持ち、ハルはまた1つ大きな成長を遂げたのだった………
To Be Continued………
次回予告
極大魔法が完成し、ハル達はレボナガシへと帰還。ヒナノも本来の目的の為に同行する事となった。そしてレボナガシへの帰路において、フードの男がハル達の様子を観察していたのだった………
次回「魔法完成の帰路」