極大魔法を完成させたハルは、ヒナノを上回る押し引きの強さと更にスピードが上がった高速移動を併用した雷の力でヒナノとの模擬戦闘を制するのだった………
ハルvsヒナノの模擬戦闘を経て、ハル達はレボナガシへの帰路に着いていた。その中にはヒナノも混じっており、彼女も本来の来訪理由を果たす為にレボナガシへ向かう道へ同行していた。
「兎にも角にもハルの極大魔法が完成してよかったわ」
メイルは嬉しそうな様子を見せながらハルの極大魔法完成について言及する。
「そうだね、これで晴れてハルくんも1級魔法使いかぁ」
ヒナノは感慨深い様子を見せると共に、ハルが1級魔法使いになると言う事を口にする。
「1級魔法使い………?」
ハルは最初こそ首を傾げる様子を見せていたが………
「あっ、そうか。1級魔法使いになれるのは極大魔法を会得した者………ハルは極大魔法を完成させた訳だから1級魔法使いの扱いになる訳か」
フェイは思い出したようにそう呟き、1級魔法使いに認定される基準を確認していた。
「………あの、俺が1級魔法使いになっても良いのでしょうか………?」
ハルは基準を満たしたとはいえ1級魔法使いに自分がなっていいのか疑問に感じていた。
「何も問題ないよ。それに1級魔法使いになる恩恵はかなり大きいよ。1級クラスの人間は貴重な人材だから国の政治や軍の所属に関わりやすくなるし、身分的な立場も大きくなる。メイルちゃんやフェイ様にも近くなるかな………まあ、これはどうでも良いよね。既に一緒なんだから」
ヒナノは1級魔法使いになる事による恩恵をハルへ説明。ハルは目指していた訳では無かったものの、自分に対する恩恵やアドバンテージもかなり大きくなる事を予感し………
「………分かりました、俺やります。1級魔法使い………けれど、それはメイルさんとフェイ、2人の隣で………です」
ハルはメイルとフェイ、2人の傍で1級魔法使いになる事を決意する。それを聞いたメイルとフェイは嬉しそうな様子を見せ………
「………そうね、一緒に頑張りましょう、ハル!!」
3人で嬉しそうに抱き合う様子を見せていたのだった………
一方その頃、ハル達のいる近くの木々の影に紛れる形で1人のフードを被った人物が立っていた。
「………ハルくんが極大魔法を完成させたか………成長速度は相変わらずとてつもないね………けれど、彼の中に宿るもう1つの魂の勢いは変わらぬばかり………この先嫌な予感が的中しなければいいのだが………」
その人物はフードの中に隠れた白髪を覗かせながら、この先に起こる可能性がある嫌な予感について考える様子を見せ、少ししてレボナガシの方角へと向かう様子を見せたのだった………
ハルが極大魔法を完成させた事で彼は偶然にも1級魔法使いとなる事となった。だがまだこの時のハル達は知らなかった。彼等の状況を一気に変動させてしまう、大きな事態が起ころうとしていた事を………
To Be Continued………
次回予告
レボナガシへ戻り、極大魔法を完成させたハルはレボナガシにおいて1級魔法使いへと任命される事となった。だがスプリングの計らいで、あくまでハルが今後どうするかは彼に委ねる様子を見せたのだった………
次回「1級魔法使い任命」