レボナガシへ戻ったハルは、1級魔法使いとして任命される事となった。そしてスプリングの計らいでハルは現状フリーの1級魔法使いとして、所属などは彼自身に委ねる事を見せたのだった………
第127話 3人目の異世界人
ハルが1級魔法使いとなって数週間経ち、ヒナノも目的を果たして帰国したある日のこと、この日はレボナガシへ他国の使者が来訪する事となっていた。そして今回来訪して来た国はテルスス国の使者であり、4〜5人程度の小規模な来訪だった。その出迎えにスプリングを中心として、ハルやメイル、瑠美も参加していた。ウズクチョの件があってフェイは今回もお留守番だが………
「………ほう、貴女がスプリング殿か。現状レボナガシを牛耳る………失礼、中心人物だとお伺いしているが………ほう、美しい」
テルスス国の使者の1人はスプリングの見た目と彼女がレボナガシの中心人物である事に驚く様子を見せていた。
「よく言われますわ」
スプリングは聞き慣れた事なのか軽く流していた。そして………
「………それよりもそちらの若い方………その風貌からもしかして………?」
スプリングはテルスス国の人間の中に、1人この世界とは違う顔立ちの少年がいる事について言及する。
「流石に気付かれますか。そう、この御方は突如として我が国に召喚されたジンノタケシ様でございます」
そして使者の1人が少年の事について言及する様子を見せると、先程名前を紹介された少年は歩み出す様子を見せた後………
「………刃野剛志だ、よろしく」
少年こと刃野は自身の名を改めて自らの名を口にする。
「よろしくお願いします、刃野様」
スプリングは刃野へ挨拶を返す。その直後、刃野は瑠美の方へ視線を向けると………
「………お前もこの世界に転移してきた存在か。フン」
そう言って、どこか気難しい様子でそう呟いた。瑠美は困惑する様子を見せていたが………
「まあいい、この世界では殺し合いが起こる以上俺は自分の力を使うだけだ」
刃野はそう言うと共に、クールな様子で彼女の前を離れた。
「………なんというか、気難しい方ね」
刃野の様子を快く思えないのか、メイルは小さくそう呟くのだった………
それから少し経ち、ハル達はテルスス国の人間達と会議室で対面する。
「………しかし、テルスス国の方々がいらっしゃるとは。これまで対面する機会も無かったのにいったいどうなされたのでしょうか?」
スプリングは丁寧な話し方を崩さないまま厳しいワードを漏らした。テルスス国の出方を窺っていた。
「いやあ、レボナガシとウズクチョの一触即発の空気を見て現在様子を見ているのですよ、けれど私個人としてはレボナガシへ是非付きたいと考えておりましてね………」
テルスス国はウズクチョとレボナガシの様子を見て考える様子を見せていた。
「(成程………つまりはウチに擦り寄るか………はたまた乗っ取ろうかと)」
だがスプリングは最初から信用していないのか、内心では疑いの目を向けていたのだった………
レボナガシを訪れたテルスス国の使者と3人目の転移してきた人間刃野。だがその空気は平和なものではなく、スプリングの中でも疑念を生み出す険悪なものでは無かったのだった………
To Be Continued………
次回予告
その日の夜、ハル達とスプリングはテルスス国の出方について話をしていた。だがハル達にとってテルススは現状信用が出来ない状況であったのだった………
次回「テルススへの疑念」