テルスス国の人間達が来訪した理由はウズクチョとレボナガシのどちらに着くかを考える事だった。そしてそんな姿勢に対してスプリングは疑いの目を向けていたのだった………
その日の夜、ハル達の使っている客室では、ハル達とスプリングが対話をしていた。
「あの、テルスス国とはどのような国なのでしょうか………? 申し訳ないのですが俺はあまり国の事は詳しくは無いので………」
ハルはテルスス国とはどのような国なのかを問いかける。
「テルススはレボナガシやウズクチョと比較して歴史は浅い国で、あんまり良い噂を聞かないと言うわ。けれど1級能力者を1人擁している上に異世界からの子が1人………あんまり私としては繋がりを持ちたくはないわね………とはいえ、レボナガシの1級は私だけだし、ウズクチョにはまだ2人の1級能力者とUさんがいらっしゃるのもあってあちらからすれば手を出しづらいでしょうね。多分私達の出方次第では私達レボナガシを乗っ取ろうとしてくるでしょうね」
スプリングは信用をしていない様子でそう呟いた。
「大丈夫なのでしょうか………そんな国が繋がりを持とうとしてくるなんて………」
メイルはそう言うと共に、テルススへの警戒を向けていた。
「大丈夫よ、私がそうさせないから」
スプリングはそう言うと共に、自分が何とかすると宣言する様子を見せた。
「けれど貴方達に迷惑をかけて本当にごめんね。けれど私の方で上手くあしらっておくから」
そしてハル達に対して少しの辛抱である事を口にする。
「………ありがとうございます、こちらこそスプリングさんには迷惑かけてばかりですみません………」
ハル達もスプリングへ助けられてばかりである事を褒める様子を見せた。
「いいのよ、これでも私にとってはそんなに大きな危機じゃないから………」
スプリングはそう言うと共に、落ち着いた様子を見せていた。実際スプリング本人は冷静であり、彼女の視線はどこか冷たいものとなっていた。
「………けど、何か困ったことがあったらすぐ呼んでね。テルススの人達についてはあまり真っ当に信用していないから何をしてくるか分からないし………」
スプリングはハル達に対して、何か困った事があれば彼等を助ける事を宣言する。それを聞いたハル達は嬉しそうな表情を向け………
「………ありがとうございます、スプリングさん」
そう言うと共にスプリングに対して感謝の言葉を返すのだった………
ハル達にとって疑いの存在であるテルスス国の人間達。スプリングは警戒対象として様子を見る事といざと言う時にハル達を助けてくれると約束してくれたが、その直後にテルスス側の思惑が動こうととしていた事を、この時のハル達は知る由も無かった………
To Be Continued………
次回予告
それから少し経ち、睡眠を取ろうとしていたハルの元へメイルが訪ねてきた。メイルはハルと会話をする中で、彼が知らず知らずの内に逞しくなった事を言及するのだった………
次回「数ヶ月の逞しさ」