幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
様子がおかしい刃野は、ハルに対して透明な刃を飛ばす魔法を飛ばす形で攻撃を仕掛けてくる。ハル本人は雷の力を活用する事で刃野を相手に対処するのだった………


第131話 暴走する刃

そしてその頃、別室にいたスプリングも近くの部屋からの騒音、そして膨大な魔力の反応をキャッチしており、慌てた様子で廊下を走っていた。

 

「(この騒音と騒ぎ………嫌な予感がするわ………!!)」

 

スプリングが慌てて様子を見に行く中、その途中でフェイを見かけ………

 

「フェイくん!」

 

スプリングはフェイへ声をかけた。

 

「スプリングさん………! この音はいったい………!?」

 

フェイはスプリングへ疑問の声をかける。

 

「分からないわ………けれど嫌な予感は拭えないわ………!」

 

スプリングはそう言うと共に走り出す様子を見せる。フェイも直後に走り出す様子を見せたのだった………

 

 

 

そしてハルと刃野の対決は刃野の攻撃をかわしつつも軽い攻撃を与え続けていた。だが刃野の様子はまたしてもおかしくなり始めており………

 

「ぐおおお………殺す………殺す………」

 

うわ言のようにただ声を漏らす刃野による攻撃の速度や圧は強まっており、ハルは上手くこれをかわし続けていたが………

 

「(ジンノ様の様子はおかしくなるばかりだ………)」

 

刃野の様子がおかしくなる光景に疑問を加速させていた。メイルはハルの事を心配して様子を見ていたが、ジンノの様子は徐々に暴走に陥るかのように不自然な挙動となった。そしてハルに対してひたすらに透明な刃を飛ばし続け、ハルは魔剣を使って何とか攻撃を落とし続けていたが、これによってメイルを守る所では無くなってきていた。しかし、暴走する刃野はメイルへ視線を向け変えると、それまで飛ばしてきた透明の刃をメイルに向けて放ってきた。

 

「っ………!? メイルさん、避けて!!」

 

ハルはメイルに対して回避を促すが、まだこの時刃野の攻撃の種を見抜いていた訳では無かったメイルは反応が遅れてしまい、彼女の身体を透明な刃が斬り裂いてしまった。

 

「うあっ………!?」

 

メイルの身体は間一髪バラバラにはならなかったが、彼女の伸びていた髪の一部は切断。更に身体中から出血しており、メイルはそのまま地面へ倒れてしまった。

 

「め………メイルさああぁぁぁんん!!」

 

ハルは慟哭の声を漏らした。そしてその直後、スプリング達はハル達のいる部屋へ到着したが、その時にはもう遅く、暴走する刃野の凶刃にメイルが倒れていた。

 

「ぐっ………遅かった………!」

 

スプリングは間に合わなかった事に動揺する様子を見せたのだった………

 

 

 

様子のおかしい刃野に対処していたハルだったが、暴走が加速してか刃野の攻撃によってメイルは重症を負う事態となってしまった。この状況に追い込まれたハル達は果たして、暴走する刃野をどう止めるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
メイルが暴走する刃野の凶刃に倒れた事は、ハル自身にかつて無い動揺を与える事となった。恩人が意識不明の重体に陥ってしまった事態は、ハルの中で何かが壊れるトリガーとなってしまうのだった………
次回「崩壊を望む力」
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