幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
メイルが倒された事で何かが切れてしまったハル。そんな彼は人の変わったかのように自分の中から新たな力を生み出した。そしてハルはコラプスキングなる強化形態へと変身するのだった………


第133話 全てを壊す殺意

ハルは握り拳を作ると共にゆっくりと刃野へ接近する。刃野は透明な刃をハルに向けて飛ばすが、ハルの身に纏った鎧はそれを弾き返した。刃野は驚くかのような反応と共にひたすら透明な刃を飛ばすもののハルには全く届かなかった。そしてハルは刃野の服を掴むと、そのまま彼の腹部に強烈な一撃を叩き込んだ。

 

「ぐぶあっ!?」

 

彼の身体は彼自身が無意識に魔力で守りを固めた事で五体満足だが、近くの壁まで吹き飛び、そのまま貫通した。

 

「(ハルくんのパワーが異常に上がっている………雷の力以上かもしれないわね………)」

 

スプリングは今のハルの状態を目の当たりにし、彼に何が起きているか理解しようとしていた。そんな中で刃野はなんとか身体を起こすと、無数の透明な刃をハルに向けて放った。だがハルの鎧の硬い装甲は全てを弾いてしまった。そしてハルは再び刃野へ接近。そのまま鋭いパンチを再び彼の身体へ叩き込み、彼を外へ吹き飛ばした。刃野は推定十数メートルの高さから地面へ落下し、魔力による防御で致命傷を避けた。だがハルは直後、追いかけるように地面へ落下すると………

 

「お前をぶっ殺してやる………!」

 

ハルとは思えないドスの効いた声で彼はそう言うと共に腰に装着されたコラプスドライバーのベルト上部にあるスイッチを押し込んだ。

 

『コラプス!』

 

これにより、ハルの身体から雷の力が放出。そのまま強烈な勢いの雷が放たれ、刃野の身体を感電させる。刃野は攻撃を受け切った後、なんとか体勢を立て直そうとするが、ハルはベルト上部のスイッチを2回押し込む。

 

『リミッターオーバー!』

 

そしてそのままハルはベルト左部のレバーを引いた。そしてそのまま大きく跳躍し、急降下のキックを狙う。身体へのダメージで回避行動が取れない刃野は透明な刃を放ち妨害を試みるが、急降下中のハルには全く効かなかった。そしてそのままハルは落下の勢いを混ぜた必殺キックを叩き込んだ。

 

『コラプスカタストロフィー!!』

 

これが直撃し、地面には大きな穴が開く。そして刃野の身体にも風穴が開くほどの威力となり、彼はあっさりと絶命する様子を見せた。

 

「ハル………!?」

 

だがそれ以上にハルが刃野へ容赦ない致命傷を与えた事にフェイは動揺していた。そしてスプリングも今のハルの様子を前には流石に冷静ではいられず、直後に城の中に空いた壁の穴から地面に向けて落下。魔力を用いて地面へ安全に着地すると………

 

「気持ちは分かるけど随分な真似をしたわね、ハルくん………いや、今の貴方はそもそもハルくんなの………?」

 

目の前のハルに対してそのように問いかけた。それを聞いたハルはスプリングへ視線を向けると………

 

「お前には関係ない………」

 

と、スプリングに吐き捨てる様子を見せた。それを聞いたスプリングは………

 

「………そう、やっぱり………Uさんのお話は正しかったと言うわけね」

 

そう言って、今のハルの状態を察する様子を見せたのだった………

 

 

 

怒りのままに刃野を圧倒し、そのまま殺害するハル。明確に刃野を殺したハルへ違和感を覚えたスプリングは今の彼の状況を問いかけるが、その様子はただ殺意に囚われているだけではない事をスプリングは察知するのだった………

To Be Continued………




次回予告
コラプスキングとなったハルの内情は彼自身の意思だけでは無くなってしまっていた。スプリングはその真実を知り、一旦はハルを止める事を最優先事項として考えるのだった………
次回「コラプスキングの真実」
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