コラプスキングへ変身したハルの意識は、コラプスと呼ばれる彼の中に巣食っていた魔物に乗っ取られていた。それを見たスプリングは、コラプスを止める事を最優先事項として考える様子を見せるのだった………
スプリングは杖の先端から魔力を集中させ、同時に彼女の背後から魔法陣が数個生成され………
「{フォトンバレット}」
スプリングは光の柱を無数に放つ。だがコラプスキングの装甲は堅牢で全く通用しなかった。
「(まあ効かないわよね)」
スプリングはこれを予感していたのかそこまで気にしていなかった。その直後にコラプスはスプリングへ接近しパンチを放つ。スプリングはこれをかわすが、コラプスのパンチが地面に直撃すると共に、膨大な風圧が発生した。
「ぐっ!」
スプリングは風圧に吹き飛ばされるが、自身の魔力を用いて上手く勢いを殺していき、地面へ着地した。
「私の攻撃を最小限に抑えるか………やはりただの1級魔法使いとは思えないものだな………」
コラプスはスプリングのただの1級魔法使いとは思えない様子を見せていた。スプリングはコラプスへ杖を向け直すと、再び先端へ魔力を集中させた。
「また遠距離から魔法か………やれやれ、魔法使いはこれだから」
スプリングが遠距離から攻めてくる光景で呆れ交じりにそう言い放つ。だがスプリングは杖の向きを180度回転させ………
「{ヘルファイア}!」
なんと杖の先端から出て来た炎をエンジン代わりにコラプスへ接近してくる暴挙に出た。
「何っ!?」
スプリングのこの暴挙にはコラプスも隙を突かれた。その怯んだ隙を狙ってスプリングはコラプスの背後を取り、そのままゼロ距離で杖を押し付ける。
「王手ね」
スプリングはそう言うと共にコラプスを煽るようにそう言い放つ。
「馬鹿め。私を倒せる攻撃力はないだろうが?」
コラプスはスプリングに対し自分を倒せる攻撃力がスプリングには無い事を指摘する。
「そうね。スプリング=セントとしては無いわね」
スプリングはそれを認めつつも、それはスプリング=セントとしてという意味深な言葉を吐き捨てる。
「ふざけた事を抜かすな!」
コラプスはそう言うと共に振り返り拳を突き出す。しかしスプリングは再びコラプスの後ろへ回ると同時に髪をかきあげる。すると彼女の髪色は白へと変色。これによりスプリングは………白宮春香としてコラプス達の前へ姿を見せた。
「スプリングさんの髪色が変わった………というか………え? はあっ!? あの容姿は………白宮春香様!?」
その光景を見たフェイはスプリングの正体を知り大きく動揺する様子を見せたのだった………
スプリングの魔法すら弾く堅牢な防御力を持つコラプスに対し本来の姿を解禁するスプリングこと白宮春香。果たして、堅牢な防御力を持つコラプスを破る術は彼女にあるのか………?
To Be Continued………
次回予告
例えコラプスが硬くとも装甲を貫いてダメージを与える術はある事を告げる春香。春香はスプリングの時とは異なる圧倒的な魔力量と策を交え、コラプスへのダメージを狙うのだった………
次回「時間差の雷」