幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
コラプスの堅牢な防御力と圧倒的な攻撃力にはスプリングの攻撃も通じない様子を見せる。だがスプリングはそれを認めつつも春香の姿へ戻る事で次の手を打とうとしていた………


第136話 時間差の雷

フェイが春香の姿に驚かされる中、コラプスは苛立ちを見せると………

 

「髪の色が変わったくらいで………舐めるな!!」

 

そう言って再び振り返る。

 

「{ホーリーライト}!」

 

それと同時に春香は杖の先端から膨大な光を放つ。

 

「うあああああっ!?」

 

これにはコラプスも怯む様子を見せる。春香はその隙に距離を取る。そして上空に魔力を飛ばす事で雨雲を生成。そのまま天から雷を落とす。コラプスは間一髪落下前の音でこれに気付き、スレスレでこれをかわす。

 

「はあっ、はあっ………折角の奇襲打も無駄に終わったな………」

 

春香の策が外れた事を嘲笑うコラプス。だが春香は冷静さを崩さず………

 

「どうかしらね」

 

そう言うと共に天から2発目の雷が降ってきた。

 

「なっ………!? だがこんな雷………!!」

 

コラプスは驚きつつも自身の防御力でこれを防げる可能性を読んでいた。だが直撃した雷の威力は凄まじく………

 

「うああああああ!?」

 

コラプスの鎧を貫通してコラプスへダメージを与えた。

 

「………{トゥワイスサンダー}。二連撃に分けて雷を落とす魔法よ。幾ら貴方の堅牢な鎧でも金属である以上通電する雷までは防ぎ切れない。あんまりハルくんを傷付けたく無いけど、貴方を止める為にはこの攻撃が有効と読ませてもらったわ」

 

春香はこれも織り込み済みの作戦である事を口にした。それでもなお戦闘を継続しようとするコラプスだったが………

 

「ぐっ………ううっ………」

 

コラプスが乗っ取っていたハルの意識が徐々に表へ戻りつつあり、春香もそれを察知していた。

 

「………今ここでハルを苦しめる訳にはいかない………だが覚えておけ………私はハルを苦しめる奴を絶対許さない………!!」

 

コラプスもハルの事が最優先なのかこの場から逃げ出した。

 

「ハルっ!!」

 

フェイは必死に引き止めようとするが、その直後に城の中から春香のいる地点へ人の足音が聞こえてきた。それを察知した春香は髪をかきあげる事で金髪の魔法使い、スプリング=セントへと戻った。

 

「な、何事か………!?」

 

そこにはテルスス国の面々が立っており、その場は凄惨な光景と、刃野の死体が転がっていた。

 

「じ………ジンノ様………!?」

 

テルスス国の面々は刃野の死体に驚く様子を見せる。スプリングは冷静に息を漏らしていたがテルスス国の面々は事態を飲み込めないのか………

 

「貴様………何をした………!?」

 

そう言ってスプリングへ憎しみの感情を向けるのだった………

 

 

 

春香の力によりダメージを与える事に成功するものの、コラプスにハルの身体ごと逃げられてしまう事態となってしまった。更にテルスス国が刃野の死に気付き事態はまたしても一触即発の空気となってしまうのだった………

To Be Continued………




次回予告
スプリングから刃野の暴走を指摘されるものの、その事態を認められないテルスス国側。それと同時にフェイはスプリングが春香である事に困惑しており、スプリングは隠していた事実を彼へ語るのだった………
次回「混沌の事態」
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