テルスス国の人間は刃野の暴走が受け入れられず、フェイもまたスプリングの正体にはまだ信じられない様子を見せていた。だがフェイはそんな中でスプリングに協力し、そしてメイルの中へも淡い光を放つ光の宝玉が入り込むのだった………
刃野の暴走事件から数日。コラプスによってレボナガシから離れていたハルは1人、どこかも分からぬ場所にて座り込んでいた。
「………いいのか、このまま放浪を続けていても」
そんな中、彼の中からコラプスの声が聞こえていた。どうやらハルはコラプスキングへの変身を解除した後にコラプスの事を認識出来るようになり、コラプスの声を頭の中を通じて聞いていた。だが彼はその場から立ち上がると………
「無理だよ。俺はジンノ様を殺した。怒りに囚われるあまり自分の冷静さを曲げてしまった………」
そう言って、自分が冷静さを失った事に対して悔やむ様子を見せていた。そんな彼の様子を見たコラプスは………
「………ハルが悔いる事じゃない。奴を殺したのは私だ。私の独断の真似を君の責任にするんじゃない」
そう言ってハルを気遣う様子を見せた。
「だとしても………かな。もう俺にはメイルさん達の元へ戻る資格は無いよ。寧ろここまで平和に生きていたのが幸運だった………俺は昔から一緒………幸せになってはいけないんだと思う………」
ハルはそう言うと共に自らの幸せは許されない事を感じていた。コラプスはどのように声をかけていいのか分からない様子を見せた。だがその直後、近くから大きな揺れと闇のエネルギーを感じ取ると………
「………行こう。多分この前の魔物が近くにいる」
ハルはそう言って気配を感じた方へと向かうのだった………
それから少ししてハル達は気配の感じた場所へと向かった。するとそこには大型かつ膨大な闇を纏ったドゥンケルハイトがいた。
「前の奴か。本当に懲りない生息数だ」
コラプスはドゥンケルハイトがまたしても現れた事に思わずそうボヤいた。
「倒すに越した事は無いよ。このまま誰かの幸せを壊されても困る」
ハルは慈悲すら感じさせない様子でコラプスドライバーを取り出し、腰へ装着する。
「やれやれ、君はどうして誰かの幸せの為に戦おうとするのか。私には想像もつかない………ま、いいさ、君が壊したい敵なら壊してやる」
コラプスは呆れながらもハルが目の前のドゥンケルハイト討伐をしたい事を察知し、それに協力する様子を見せる。そしてハルが左手でレバーを掴む中、胸の前で力を込めた握り拳を作ると………
「………変身」
そう言ってコラプスドライバーのレバーを引いた。
『オーバーブレイカー! コラプスキング!!』
これによりベルトを中心としてハルの身体に膨張した筋肉が浮き出たような大きな黒い鎧が生成され、彼の身体へ装着。直後に彼の顔を覆い隠す仮面が着いた兜が装着され変身が完了した。ドゥンケルハイトはハルの変身後の姿を見せるなり襲いかかってきたが、彼は構わず拳を突き出しドゥンケルハイトを返り討ちにする程のパンチで吹き飛ばした。
「私が………お前をぶっ壊してやる………!」
そして変身が完了した事で、意識の主人格はコラプスへと渡るのだった………
1人メイル達の元を離れたハルはまたその先でもコラプスの力を使って変身して見せた。しかし、その中でもまだ誰かの為という思いは、ハルの中で崩れず残っていたのであった………
To Be Continued………
次回予告
ドゥンケルハイトは闇の力による圧倒的なパワーを見せるが、堅牢なコラプスキングの前ではビクともしていなかった。そればかりかコラプスはベルトの力で武器を生成。その武器もまた超常的な威力を持つ危険兵器であった………
次回「崩壊の大砲」