コラプスキングへと変身した事で人格がコラプスに乗っ取られる形でドゥンケルハイトを一方的に圧倒する様子を見せるハル。そのまま必殺技で蹂躙して見せたものの、変身を解除した後のハルは哀しげな様子を見せたのだった………
それからまた数日程度経ったある日、ハルは1人森の中を彷徨っていた。
「日に日に元気が無くなっていくな、君は」
そんな中、コラプスはハルの元気が日を重ねるにつれて無くなってきている事を指摘する。
「なんだか虚しいんだ。日が経つにつれて苦しくなるばかりで………」
ハルは自身の中で果てしなく苦しむ様子を見せていた。コラプスはハルの虚ろな様子を前に励ましの言葉すらかけづらかった。
「………こんな所にいたんだ」
そんな中、ハルの事を指す声が近くから聞こえた。ハルは思わず身構える様子を見せるが………
「相変わらず警戒されているね………まあそう言うのは大事だと思うけど」
ハルの警戒心を前にし声の主は驚く様子を見せた。その直後、声の主はハルの前へ姿を見せる。
「っ………! 貴方は………U………さん?」
なんとその人物は白髪でコートを羽織った男、Uだった。
「久しぶりだねハルくん。スプリングの依頼で君を捜索していたんだが………まさかこんな所にいたとは」
Uはそう言うと共に、彼がここに現れたのはスプリングの依頼でハルを探していた為であった事を語る。
「………ウズクチョの英雄は他国の1級魔法使いの為に動くんですか………?」
ハルは困惑と皮肉を交えるようにそう言い放つ。
「言ってくれるね………けどまあスプリング関係無しに今の君をレボナガシから引き離すのは得策じゃないと思ったのは事実だよ。だから引き受けた」
Uは困惑しつつも彼にとってハルがレボナガシを離れるのは困るようだった。
「結局私情じゃ無いですか………」
ハルは呆れるようにそう言い放つ。それを聞いたUはどこか悲しそうな様子を見せ………
「君の中に見たあの時の崩壊のイメージは思わぬ形で現実となってしまった訳か………成程、スプリングからも聞いたが、今の君の中でもう1つの魂ははっきりと現実化してしまったらしい。大分不思議な状態だ………」
同時にハルの様子を見て思わずそんな事を呟いた。それを聞いたハルは………
「………貴方に何が分かるんですか」
疲弊してしまっているが故にUに対してそう言い放った。
「ダメだ、こりゃ手に負えない………まあそりゃそうなるわな………でも1つ勘違いするなよ、あの時の件は異世界からの少年の方が暴走していた為に起きた事だ。君の中のもう1つの魂は偶発的にその時目を覚ましたに過ぎないんだから………」
Uは同情しつつも、今回の件はあくまで刃野の暴走から始まった事案でしかない事を語り、ハルの件は偶然である事を話すのだった………
尚も疲弊するハルの元へ姿を見せたのはウズクチョの英雄と呼ばれる人物Uだった。スプリングの依頼を受けて現れた彼は、ハルに対して同情しつつも、今回の件は彼のせいではない事を語るのだった………
To Be Continued………
次回予告
刃野が原因とはいえ、そのまま自分がメイル達の元へ戻る事は出来ない事を吐露するハル。そんな彼に対し、Uは1つの提案を行うのだった………
次回「戻れない想い」