幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
Uの言葉を聞いても尚メイル達の元へは戻れない様子を見せるハル。そんな彼に対し、Uは模擬戦闘による賭けを提案。オマケにこれは一発でもダメージを与えればハルの勝ちという特大ハンデのものであった………


第142話 超越の実力者

Uから特大のハンデを貰った模擬戦闘が始まろうとする中、ハルは身構える。そしてハルはすぐさま終わらせるべく走り出すが、Uはハルにすら気付かせないスピードで彼の背後へ回り、素早い後ろ回し蹴りを放つ。

 

「うあっ!?」

 

ハルがUに回り込まれていた事に気付いたのは吹き飛ばされてから少し経った頃だった。

 

「(い、今のスピードはいったい………!? 速いなんてものじゃない………!)」

 

ハルはとてつもないスピードを前に動揺の声を漏らす。その直後にUはゆっくりとハルの方へ歩き出すと………

 

「(この人を相手に手を抑えるなんて真似はできない………ここは攻める………!)」

 

ハルは今の一撃でUの強さを予感したのか、身体から雷の力を放出する。その直後、全身に黒い鎧が生成され装着。直後に両足の鎧が黄色く変色。そのまま高速移動でUの周囲を走り出した。

 

「高速移動に切り替えてきた………成程ね」

 

Uは頷くようにそう呟く。だが余裕を崩す事も無く、ハルが殴りかかってきたタイミングでUはそれを上回るスピードを見せ、ハルがUに触れたと思った時にはそこには残像しか残っていなかった。そこから高速移動でハルの背後へ回ると、再び背後から蹴りを叩き込んだ。

 

「うぐっ!?」

 

ハルは咄嗟に雷の力を背部へ集中させる。これによりUの蹴りによるダメージを軽減させるが、それでも大きく吹き飛ばされ、近くの木へ激突する。

 

「こんなものじゃないだろう? 僕にダメージを与えたいならもっと本気を出して貰わなきゃね………」

 

Uは煽るようにハルの本気を促す。それを聞いたハルは………

 

「(なら………!)」

 

ハルは身体から膨大な雷の力を放出する。それにより全身の鎧が黄色く変色し、全身に雷の力を纏わせた状態へとパワーアップする。

 

「雷の力を全開にしてきたか、いいね………!」

 

Uは興奮するようにそう言い放つ。

 

「幾ら貴方でも、全力の俺を止めさせはしません………!!」

 

ハルはUに対してそう言い放つと、超高速移動でUの周囲を走り回った後、正面から飛び蹴りを狙う。

 

「{ライジングオールエンド}!!」

 

ハルの必殺キックが放たれる中、Uは自身の羽織っていたコートへ手を伸ばし、これを脱ぎ捨てる。コートの下には彼が昔から愛用している緑色のワイシャツにオレンジのネクタイが隠れており、そしてUは直後右足へエネルギーを纏わせると………

 

「けどその程度じゃ足りないかな!!」

 

そう言ってUも蹴りを放つ。その一撃はハルの必殺キック以上で、2人のキックがぶつかった直後、キックを放っていたハルを返り討ちにしてしまった。

 

「うあああっ!?」

 

ハルは地面を大きく転がる。それに対してUは落ち着いた様子を見せており………

 

「まだまだ。こんなんじゃ掠り傷にもなりはしないよ」

 

そう言って、ハルの更なる強さを求めるのだった………

 

 

 

Uの強さはハルすら凌駕する程に圧倒的で、雷の力もロクに通用しない始末だった。それでもまだハルの更なる強さを求めるU。果たして、彼は何を思って彼の全力を煽り立てるのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
雷の力すら通用しないUに対して、意を決してコラプスキングの力を解禁するハル。だがそんな相手に対してもUは依然として優勢を崩さない様子を見せるのだった………
次回「神の領域」
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