メイルが当たり前に自分を受け入れてくれる事に動揺する様子を見せるハル。だがメイルにとってのハルは昔と変わらず、ハルはメイルの言葉を聞いて漸く戻る事を決意するのだった………
それから少ししてハル達は城の中へ移動する。城の中でフェイ達と対面したハルは………
「ハルぅぅーー!!」
フェイから号泣されながら抱き着かれていた。
「く、苦しいよフェイ………!」
ハルは困惑しながらそう呟いた。
「泣かせといてやりなよ。第一君が行方を晦ましたのが根本なんだから」
一緒に着いてきたUはハルに対してそう呟いた。だがそんな彼の背後にスプリングが回り込んでおり………
「Uさんが言えた事じゃないですよね………?」
Uに対して彼が言えた事では無い事を指摘する。彼女の表情は笑顔だが、その気配はとてつもない圧が感じられた。
「うっ………止めてくれスプリング………」
Uはバツが悪そうにそう呟いた。同じ空間にいた瑠美が笑いを漏らすと、ハル達もまた笑う様子を見せたのだった………
その後、ハル達は新しい客室に移動し、先にハル側が単独行動をしていた時の事を説明する。メイル達はそれを聞き、ハルが怒りに身を任せてしまった為にコラプスの力を手に入れた事態へ負い目を感じていた事を知るが………
「………でも今はもう大丈夫です。メイルとフェイがいますから」
ハルはメイルとフェイの2人がいるなら安心である事を語り、メイル達は嬉しさと照れを見せていた。
「………それは実に良い事だ、その絆は大事にしなよ」
この時ばかりはUもハル達の絆を微笑ましそうに見ていた。だが、ハルには1つ気がかりな事もあった。
「けど………どうしてメイルは目を覚ませたのですか? あの時のジンノ様の攻撃をまともに受けた際、スプリングさんの応急処置を受けた所までは俺も覚えていますが………普通に考えたら俺が離れていた1ヶ月足らずの間でここまで全快しているのは少し意外と言うか………」
ハルはメイルの回復があまりに速い事に意外そうな様子を見せた。
「………スプリング、君の回復魔法なら有り得ない話でも無いと思うけど………そこの所はどうかな?」
Uはスプリングの回復魔法なら可能では無いかと読んでおりそう問いかけるが………
「いえ………私がそれをやる前にはメイルちゃんは全快していました………」
スプリングはそれを自分がやる前にメイルが全快していた事を語る。
「なんだって………? スプリングがそれをやる前に全快するなんて余程の事がないと………」
Uもこればっかりは理解出来ない様子を見せていたが………
「その余程が起きたと言ったら信じてくれる? ………U」
その直後、メイルの方から声が聞こえた。しかし、突如として聞こえてきたメイルらしからぬ話し声にハル達は驚いていたが………
「この気配………まさか君が憑依していたのか? ………メリル」
Uはその正体に勘付いた。そしてメイルの方へ視線を向けた直後、メイルの髪色は金髪へと変色し、目の色も青へ変色するのだった………
ハルが無事戻って来た後、ハル達の疑問はメイルの復活に関する事であった。そんな中で起きるメイルの姿の変化とUが口にしたメリルの名。果たして、メイルが全快した事と何が関係しているのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
メイルが意識を失い続けていた頃のとある日、メイルの深層心理へ1つの魂が入り込んだ。この魂こそ、Uが口にしたメリルという人物の魂であった………
次回「憑依する魂の名」