ハルが漸くメイル達の元へ戻って来た事で、互いの近況を報告する事となった。その中でメイルが全快した理由が分からないハルだったが、Uはその理由に気付く様子を見せたのだった………
姿が変化したメイルの様子にハル達は驚きを隠せなかった。だがUと彼の事情を知っているスプリングは特に動揺しておらず………
「やけに速い回復はメリルちゃんの仕業だったのね………」
寧ろメイルが全快した理由がメリルという人物の介入によるものであった事に驚いていた。
「………髪色が変わってるけど春香さん………よね?」
そしてメリルの方もスプリングが春香である事を察知する様子を見せる。
「………そうよ、今は色々あってスプリング=セントを名乗ってるけど」
スプリングは自身が春香である事を認めつつも、今の自分の名もメリルへ説明した。
「また変わった名前になったわね………」
メリルは苦笑しながらそう呟いた。だがハル達は突然の事態についていけない様子を見せていた。
「あ、あの………メリルって………まさかメリル=レミール様なのですか………!? メイルの血の繋がっていない祖先っていう………」
そんな中で、フェイはメイルの祖先にメリル=レミールという人物がおり、彼女の事では無いかと察知する様子を見せた。
「そのメリルだ。1000年くらい前の僕の親友で、今は色々あって魂だけの状態になっていたんだが………」
Uはフェイの疑問に頷く様子を見せた。直後にメリルは席を立つと………
「けど私は長らくレミール家の子を見守る役割を担っていたんだ。そしてあの時、瀕死の重症を負ってるこの子を見る事になってね………春香さんが応急処置をしてくれていたのもあってこの子の中に入るのは簡単だった。本来なら全治に時間がかかる怪我が直ぐに全快まで行けたのは私との融合が出来たからかな。私の中にはUと同じ力が流れているから、後はそれに適応出来ればいいだけ。でもこの子はあっさりとUの力に適応してくれた。流石私の子孫って所だね」
そう言って、メイルがあっさり全快した理由について、Uの力を宿すメリルの魂との融合に、メイルの身体が適応して見せたのが理由だった。だがそれと同時にハル達の中で1つの疑問が生まれた。
「あれ………? 確かメイルとメリル様は血縁が無いはずでは………? 確か歴史書ではメリル様は生涯結婚せず、養子の子を跡取りに迎えたと記載されていましたが………よく適合なんてしましたね………?」
それはメリルとメイルの2人に血縁が無いという歴史が関係しており、それにも関わらず融合まで進んだ事に何の確信があってと言わんばかりの様子をハルは見せていた。メリルはどこか恥ずかしそうに視線を逸らすと………
「それ嘘なのよ。本当は私の子から続いている子孫なの」
生涯独身と記録されていたメリルには子供がいる事を語った。
「だ、誰との子供なんですか………!?」
それを聞いたフェイは驚いた様子を見せながら問いかける。メリルは顔を真っ赤にさせると………
「………との子」
口ごもる様子を見せた。ハル達は聞き取れなかったのか首を傾げていたが………
「………! Uとの子供!! これで満足!?」
メリルは恥ずかしそうにUとの間に出来た子孫であると口にするのだった………
メイルが全快した理由には、魂だけの存在となっていた1000年前の人物メリル=レミールと融合した為であった。しかし、その融合の理由には、歴史書血縁関係が無いとされていたメリルとメイルの密かな血縁関係が隠れていたのだった………
To Be Continued………
次回予告
時は遡る事約1000年前。不治の病に侵される事となったメリルはUの提案で魂だけの存在としてレミール家を見守る役割を担う事となった。その代わりとしてメリルはUすら驚かせる提案を行っていたのだった………
次回「役目への見返り」