メイルの中に宿っていた膨大な力を持つ1000年前の人物メリル=レミールの憑依が早期の全快理由であった。だがメイルへの憑依が適合したのは、歴史上繋がっていないとされていた2人の血縁関係が影響していたのであった………
メリルの言葉に大きく動揺するハル達。彼等が呆気に取られている中、Uが口を開き………
「………少し厄介な話でな。もう何時の話だっつかも忘れたが………事はメリルが人として不治の病に侵された時だったか………」
Uは昔話をすると共に過去の事を思い返していた………
時は今から約1000年前。メリルが不治の病で伏せっていた時だった。
「はあっ………不覚ね。まさか私の病気が治る見込みが無いなんて………」
メリルは自身の病が治らない事を嘆くように呟いた。
「幾ら僕の力を持っているとはいえ根本は普通の人間だからね………いつか来るとは思ってた」
Uはどこか悲しそうに言葉を漏らす。それを聞いたメリルは近くにいたUの手へ自身の手を伸ばすと………
「………貴方の悲しそうな顔、久しぶりに見たわね」
そう言って、Uに心配されている事を心のどこかで嬉しそうな様子を見せていた。
「それは悪かったって………けど、君にここで死なれるのは………正直悲しい」
この時のUは珍しく打算的な意図を見せないで落ち込んでいた。メリルにとってそんな彼の暖かさはとてもありがたく………
「そんなに私に死なれるのは嫌なんだ。ふーん」
どこか揶揄うようにそう呟いた。
「揶揄うなよ………まあそれは本当だけど………」
Uは落ち込んだ声でそう呟く。それを聞いたUは少し考える様子を見せ………
「メリル、頼みが1つある。僕の能力………月の神の力に適合している君なら魂だけとなって生き長らえる事が出来る………僕の我儘なのは百も承知だ。魂の存在となって………僕達と生きてくれないか………?」
そう言って、魂の存在となって生き長らえる………つまり今の形になる事を頼み込んだ。メリルは少し考える様子を見せると………
「………いいけど、1つ条件」
メリルはそれを引き受ける代わりに条件がある事を語る。
「なんなりと言ってくれ」
Uは彼女の希望をなんでも叶えるつもりでそう呟いた。それを聞いたメリルは………
「………Uとの子供欲しい」
そう言って、Uとの子供を欲した。
「………………え?」
それを聞いたUは困惑の声を漏らした。メリルは少しして息を漏らすと………
「だーかーらー、貴方との子供が欲しいの」
そう言ってUとの子供を欲した。Uはしばらくして困惑から戻ってきたが………
「え………えと………マジのやつ………?」
それを聞いたUは言葉が詰まる様子を見せる。
「マジのやつ」
メリルは大真面目にそう呟く。それを聞いたUは困惑を通り越して引く様子を見せたのだった………
メリルとメイルの血縁関係を昔話として語るU。だが当時メリルが提案した見返りはUすら困惑するレベルであり、当時のUはかつてない困惑を覚えたようだった………
To Be Continued………
次回予告
Uは既婚の身であり、そんな彼との子供を欲するという常軌を逸脱したメリルの依頼。Uは当時春香をなんとか説得してこの常軌逸脱の見返りを完遂させたのだった………
次回「常軌を逸脱した頼み事」