まだメリルが人として生きていた頃、不治の病に侵された彼女を延命させようとUは魂のみとなって生きる事を依頼する。それを了承する代わりに、メリルはUとの子を欲する事を要求するのだった………
メリルの依頼を聞いたUはその後春香を交えて話し合う事となった。この時のメリルの要求には1つ問題があり、それはUが既に既婚者である事だった。
「………メリルちゃんを生き長らえさせるのにUさんとの子供を作る………ですか。不治の病に侵しきられる前に殺そうかしら………?」
当然春香が秒で許すはずもなく、なんなら殺意すら向けていた。
「止めてくれ春香………僕もさっき言われたからビックリしたけど………でも君が納得しないで今回の事は進められない………」
Uはそう言うと共に、今回の事を進めるには必ず春香の納得がなければ成立しない事を呟いた。
「それは………そうかもしれませんが………私にとってUさんは私だけのものです………他の女との子供なんて………その………」
春香はUの事を取られた気持ちになるのが嫌でそう呟いた。それを聞いたUは………
「………分かった。なら君の条件を提示して欲しい。メリル側も無茶苦茶な事言ってるんだ、君の条件を呑む事位はするだろ」
そう言って、春香の意思を尊重した上で彼女の条件を求める様子を見せた。それを聞いた春香は………
「………私の条件は重たいですよ」
そう言って、渋々ながら事を黙認する様子を見せた………
それからしばらくの時間が経ち、メリルは病気の身である事を利用するかのように自身の屋敷の中でUとの子宝を受け取り、最終的に子供を生む事となった。しかし、メリルが生み出した子供がUとの子供なのはUと春香、メリル本人を除いて誰も知らないまま、メリルの子供とその子孫は迎え入れられた養子という扱いで受け入れられたのだった………
「まあそんなところかな。世界の理を少しいじる羽目になったが、メリルの無理難題をなんとか完遂してみせたって事だね」
Uはそう言うと、過去の記憶を語りきった。ハル達は話の流れに困惑を隠せない様子だったが………
「………まるで嘘のような、けど本当のような………」
ハルはUの突拍子にも思える話にどこか本当のような何かを感じさせられていた。
「とはいえ、まだ春香からの条件………というより借金は返せていないままだがな」
しかしUは春香から当時提示された条件を1000年経っても完遂しきれていない事を語った。ハル達はこれについて首を傾げるが………
「………ま、これは今度教えてあげるよ。今の君達には面白くもない話だからな」
Uはそれについてはぐらかす様子を見せたのだった………
メイルがメリルと血が繋がっているばかりか、Uとも血が繋がっている理由について明らかとなった。だがその裏でUはかなりの気苦労を背負っていた事も、遠回しに明らかとなるのだった………
To Be Continued………
次回予告
メリル側がメイルの中へ引っ込んだ事で主人格がメイルに戻ったものの、彼女はUとも血の繋がりがあった事に驚きを隠せなかった。だがハルはそんなメイルでも今までとは変わらない様子を見せたのだった………
次回「意外過ぎる出生」