メリルの無理難題な悩みは春香にとってもかなり否定的なものであったが、Uは現在でも返しきれていない条件で春香を説得しこれを完遂。これにより、メリルの実の子供の子孫であるメイルは彼女の血を持つ存在である事がはっきりと明かされたのだった………
Uの話が一通り終わった後、メリルは息を漏らすと………
「彼女の事については話が終わったみたいだし………私は一旦下がる事にするわ。またね、U、春香さん」
そう言ってメイルの肉体の中へと消えていった。すると彼女の髪色は水色へ戻り、目の色も元へ戻った。少しして彼女が意識を取り戻すように声を漏らすと………
「私………」
メイルは目を覚まし、状況に困惑する様子を見せていた。
「メイル、大丈夫ですか………?」
ハルは心配する様子を見せながらメイルを気遣う様子を見せる。
「………ええ。意識はハッキリとしないけどさっきの話が私の中に流れ込んできて………私がメリル様だけでなく、U様とも血が繋がっているって………本当なのですか………?」
メイルは先程のメリルの話が自身の中へ流れ込んでいた。
「本当だよ。とはいえ君にそれを話すタイミングが今になったのは少し想定外かな。聞いていたなら分かると思うけど、これは僕とメリルのエゴが生み出した話だ。出来れば一生墓に持って行ければよかったんだが………そうもいかなくなったようだ」
Uはこれを肯定しつつも、可能であれば話したくは無かった事を語った。それを聞いたメイルは………
「………そうですか」
複雑な心境を抱く様子を見せていた。
「大丈夫です、メイルがメリル様の直接のご子息だろうと、Uさんと血が繋がっている御方だろうと………俺にとっては全く変わりませんから」
だがハルはメイルが何者であろうと今までと関係は変わらない事を口にする。
「そうだね。メイルはメイルだ」
それにフェイも頷く様子を見せる。それを聞いたメイルはどこか嬉しそうにしつつも………
「それ、さっき私が言った事じゃない………もう………!」
先程ハルにかけた言葉が意趣返しとして戻って来た事に苦笑いを見せるのだった………
そしてしばらくの時間が経った頃、Uはハル達の元を離れ、レボナガシの門の前へ立っていた。そんな彼の傍にはスプリングが立っており………
「行ってしまわれるのですか?」
スプリングはどこか悲しそうにそう問いかける。
「僕が彼等の傍にいてもノイズでしか無いだろう。それに万一の時には君とメリルがいる。まあ懸念も1つある。例のテルスス国」
Uは懸念の1つしてテルスス国の名を挙げる。
「ええ。絶賛戦争手前ですけれど………」
スプリングはテルスス国との関係を口にする。その直後にUは息を漏らすと………
「………あそこにはもう1人異世界からの人間がいる。しかもかなり厄介なものらしい………まあ君からしたら雑魚かもしれないけど気を付けて………」
そう言って、テルススにはもう1人異世界からの人間がいる事を口にするのだった………
メイルがメリルとUの血を持っていた事に思う所を見せつつもハル達とは変わらない関係性を見せる。だがUからスプリングに対する4人目の異世界人の存在の示唆。果たして、その4人目とはいかなる人物であろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ハルが戻ってから1ヶ月経ち、テルスス国は刃野を殺した事を理由にレボナガシへ宣戦を布告する。それを聞いた事でハル達は新たな戦火へ巻き込まれる事となるのだった………
次回「戦火の幕開け」