刃野殺害の件からテルスス国から宣戦布告を受けるレボナガシ。ハルはスプリングからの説明を経て、スプリングと共に戦う事を決意するのだった………
第153話 4人目の異世界人
数日後、テルスス側の兵士達がレボナガシ領土へ侵攻を開始した。レボナガシサイドは防衛に動いており、レボナガシ領土内の村や町など、人間の生活圏内に対する兵の設置を行っていた。ハルも協力者として1つの防衛圏に立っていた。
「(戦争を見るのは初めてじゃない………けど、やっぱり見てて気分がいいものじゃないかな………)」
ハルは過去に戦争を見た事のある経験を思い起こしていたがとても気持ちは良くなさそうだった………それから少ししてハルのいる拠点へ侵攻を進めてきたテルスス国兵士を目の当たりにし………
「………やるしかないか」
そう言って、覚悟を決めるように腰に携えた魔剣を鞘から抜刀する。直後にテルスス兵はレボナガシ兵へ攻撃を仕掛け始める。その中の何人かがハルの方にも向かってくるが、ハルは魔剣へ炎の魔力を纏わせると………
「{フレイムストライク}」
そのまま炎の斬撃を周囲へ放った。これによりテルスス兵にダメージを与えると共に彼等を大きく吹き飛ばした。そしてハルはゆっくりと歩みを進める。ハルが前へ足を進める事でテルスス兵が襲いかかってきたものの、ハルは軽く蹴散らしてみせた。
「………なんだなんだ、レボナガシは1級魔法使いとかいう女以外はそこまで大した事ないんじゃなかったっけ………?」
そんな彼の様子は、近くにいたとある人物に困惑を与えていた。その間にハルが数十人の兵士を蹴散らしてみせ、再び歩みを進めると………
「随分な挨拶が出来る人間だな………正直ビックリだぜ」
ハルの様子を見ていた人物は近くから姿を見せ、ハルの前へと立った。
「俺の事を見ていたのか………?」
ハルは身構えながら問いかける。その人物は笑う様子を見せると………
「いや目立つだろ、数十人を軽く叩きのめすその強さはこの世界に来て初めてだ」
そう言って、ハルがこれまで見てきた人間の中で1番の戦闘センスを持っている事を口にする。それを聞いたハルは………
「その口ぶり………まさか異世界の人間………?」
内心驚きつつも目の前の人物が異世界の人間である事を口にする。
「察しがいいな。俺は不死山生次、先にこの世界で死んだ刃野? って奴と同じ世界の出身らしい」
その人物、不死山は自らが刃野と同じ世界の出身である事を口にする。
「(フシヤマセイジ………ジンノ様と同じ世界の人間………スプリングさんが言っていた人間………!)」
それを聞いたハルは状況を整理しつつも臨戦態勢を崩さない様子を見せたのだった………
戦争に協力する事となったハルは、テルススの兵達を吹き飛ばす程の強さを見せる。そんな彼の前に現れた4人目の異世界人不死山。果たして、彼に授けられた能力はいかなるものであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ハルは不死山を警戒して雷の力を解禁するも、不死山本人の戦闘レベルは雷の力では余裕で圧倒出来る程であった。しかし、不死山の恐ろしさはハルに劣っている戦闘レベルを補填出来る能力にあった………
次回「執念の能力」