戦争が開幕し、1つの拠点でテルスス兵を蹴散らす強さを見せるハル。そんな彼の様子を見ていたテルススのもう1人の異世界人不死山生次はハルへ接触をかけるのだって………
ハルが警戒態勢を取る中、不死山は剣を構える。それを目の当たりにし、ハルは身体から雷の力を放出すると………
「(異世界の人間である以上どんな能力を持っていてもおかしくはない………ここは最初から飛ばしていく………!!)」
そう考え、全身に黒い鎧が生成され装着。そのまま両足の鎧が黄へ変色すると、目にも止まらぬ速さで走り出し、鋭い斬撃を叩き込んだ。
「ぐああああっ!?」
だがこの一撃で不死山は大きなダメージを負うばかりか、斬られた箇所から多量の血を放出させていた。
「(攻撃があっさり通じた………!?)」
これにはハルも理解が追いつかない様子を見せていた。その直後、不死山は笑いを見せると………
「お前、かなりやるみたいだな………だけど俺は死にやしねえ………そんな程度じゃな………!!」
そう言って余裕を見せると共に、先程ハルに斬られた箇所が再生した。
「(身体が再生した………回復魔法………!? にしてはあまりに速いような………?)」
ハルは不死山のあまりに速い回復速度に驚かされていたが、すぐさま不死山の前へと走り出す。不死山は剣を振り回してくるが、ハルは冷静な様子でこれを回避し、素早い動きで不死山の背後へ回り込むと、そのまま魔剣を地面へ突き刺し、雷の力を両腕へ流し込み、両腕は肥大化した。
「{ライジングスマッシャー}!!」
ハルはそのまま必殺のパンチを不死山の身体へ叩き込んだ。これにより不死山の身体へ風穴が開き、不死山は近くの建物へ吹き飛ばされるが………
「ふはは………! かなり効いたが………まだまだ死にやしないぜ………!!」
すぐさま身体の穴を防ぐと共に、身体を起こしてハルの前へと向かってきた。
「(またか………けど攻撃が効いていない訳じゃない。今度は確実に攻撃を叩き込む!)」
ハルは雷の力を両足へ流し込み、両腕が元に戻ると同時に再び両足の鎧が黄へ変色する。そして近くに突き刺していた魔剣を拾い直すと、再び高速移動で接近。今度は真正面から右足へ雷のエネルギーを集中させ………
「{ライジングブースター}!!」
第4の雷の力を利用した攻撃を不死山の首へ叩き込んだ。人間の急所に叩き込まれた強烈な一撃で不死山は背中から地面へ倒れる。ハルは油断せず身構える様子を崩さなかったが、少しして再び不死山が身体を起こし………
「痛ってぇ………けど残念だな………俺の能力のおかげで………まだ死にはしないぞ………」
そう言って、攻撃は効いても不死山の能力が邪魔をして致死には届かないのだった………
不死山の戦闘能力はハルの雷の力には及ばないものの、不死山の身体は何故か強力な雷の力を持ってしても殺す事が出来なかった。死なない事が能力による影響と豪語する不死山。果たして、不死山が死なないのは何が原因なのか………?
To Be Continued………
次回予告
死なない事に疑問を感じたハルへ、不死山は自らの能力の情報を開示する。それはハルの力を持ってしても解決が出来ない恐ろしい力であった………
次回「致死に届かないカラクリ」