幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ハルの攻撃は不死山の能力により致命傷を与えられない事が明らかとなり、優位性を誇示する不死山。しかし、不死山は突如として出血するなど、ハルへ違和感を与える様子を見せたのだった………


第156話 不死鳥人間の落とし穴

不死山は鼻を腕で拭うと共に出血を自身の能力で止めて見せた。だがハルはその光景を目の当たりにし………

 

「(今確実に………彼は出血していた。これまでどんな攻撃でも倒せず、完全に回復されていたはずなのに鼻から出血した………しかも俺は顔面に攻撃を一撃も与えてない………つまり彼の能力には何かしら落とし穴があるという事になる………)」

 

不死山の能力には必ず落とし穴がある事を予感する。

 

「………まあいい、どうせ壊れても治せばいいだけだ」

 

不死山はあまり意に介さずハルへ接近するが、その際、一瞬だけフラつく様子を見せる不死山。それを見たハルは………

 

「(もしや………与えたダメージを治す事は出来ても疲労までは消せない………?)」

 

不死山は身体のダメージを治す事は出来ても疲労まではどうにもならない事を察知する。直後に不死山がハルへ接近する中、ハルは再び距離を取り、身体の雷の力の出力を最大限に放出させる。これにより彼の身体に纏われた鎧は全身が黄へ変色。そのまま身体から膨大な雷の力を放出すると共にハルは大きく跳躍。そのまま空中を目にも止まらぬ速さで翔けた後、地面に向かって急降下。その急降下キックで不死山の胸を貫いた。

 

「ぐああああっ!! こ、これしきで………!!」

 

これにより不死山の身体に風穴が開いたが、不死山は意に介さず身体の穴を塞ごうとする。だがハルはそんな隙を与えずに不死山の懐へ潜り込んでおり、右拳に雷のエネルギーを集束させていた。

 

「{ライジングオールエンド}!!」

 

ハルによる強烈な雷の拳が突き刺さる。これにより不死山の身体は天高く打ち上げられ、遥か遠くへと吹き飛ばされた。

 

「うああああああっ!!」

 

流石の不死山でも吹き飛ばされる勢いまでは止められず、悲鳴を上げながら戦場から離脱させられた。この光景にはテルスス兵達も動揺を隠せず、雷の力を纏わせたハルの姿を見るなり突如として撤退を選択する程だった。ハルは少しして雷の力を解除。彼の身体に纏われた鎧も霧散し、ハルは周囲を見回すと………

 

「(少し荒業だけど………無理矢理戦線から離脱させてしまえばしばらくは大丈夫なはずだ。それに………あの攻撃を受けてすぐ立ち上がれるはずは無い………束の間だけど、一旦は余裕が出来そうだ………)」

 

不死山を戦線から離脱させると共に、とてつもないダメージを与える事で直ぐに戦線復帰は出来ない事を読むのだった………

 

 

 

そしてハルの予感は正しく、不死山は遥か遠くの森において特大ダメージに苦しむ様子を見せていた。

 

「アイツ………ここまで俺に手傷を追わせやがって………だが無駄だ………俺の身体は再生する………時間さえ経てば俺は無敵なんだよ………!!」

 

だが不死山は自身の身体が再生する為か、自信を崩さない様子を見せたのだった………

 

 

 

不死山との対決は超火力による強制戦線離脱をさせ、ハルの勝利となった。だが不死山の執念は凄まじく、そう遠くない未来において再び姿を見せる事になるのだが、それはまだ少し先の話………

To Be Continued………




次回予告
ハルが前線で戦う中、レボナガシにて待機をするメイルとフェイ。だがその状況において、レボナガシへ闇の魔物ドゥンケルハイトが突如として出現するのだった………
次回「戦争下のイレギュラー」
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