ハル達が不在のレボナガシにおいて、1級相当の魔物ドゥンケルハイトが突如として出現する。メイル達はこれを止めるべく、ハル達が不在の中で戦う事を決意するのだった………
メイル達は外へ向かい、レボナガシへ襲来してきたドゥンケルハイトの前へと立った。
「とはいえ………あの魔物は確か全身に闇を纏った強力な魔物だ………攻略方法は持ち合わせてるのかい、メイル?」
フェイはメイルに対して策を持ち合わせているのか問いかける様子を見せた。
「………無いわ、正直」
だがメイル曰く特に策は持ち合わせていなかった。
「無いか………えっ!? 無い!?」
フェイは最初流そうとしたが、直後にメイルが策を持っていない事に気付き、動揺する様子を見せた。
「けれどやるしかないでしょう? ハル達が前線で頑張ってる中で帰る場所が無くなりましたなんて………そんな事させない………!!」
だがメイルはハル達の為にも逃げる気などない様子を見せる。それを聞いたフェイは思わず溜息を漏らすと………
「強情だな君は………まあいいけどね、俺もそれは少し嫌だからね」
そう言って腰に携えた剣を鞘から抜刀する。メイルも外へ出る際に持ってきていた自身の杖を構えると………
「それじゃあ行くわよ………大魔法{ブレイズ}!!」
そう言って、初っ端から大魔法クラスの炎の魔法で攻撃を仕掛けた。しかし魔物の闇は深く、メイルの放った炎は簡単に吸収されてしまった。
「(やはりあの闇は深い………ハルくらいの雷のパワーか、闇を裁断する魔剣が無いと厳しいと言うの………!?)」
メイルはドゥンケルハイトの闇による強さを肌で感じており、同時にそれを攻略出来るハルの強さを実感していた。直後にフェイも無駄の無い足取りで魔物へ接近し、鋭い斬撃を放つが、魔物の闇は硬い装甲のようで全くダメージを与えられなかった。
「硬っ………!?」
フェイはその硬さに思わず動揺の声を漏らした。直後に魔物から反撃の拳が飛んできた為、フェイは距離を取った。
「こりゃ参ったね………前に君が極大魔法を撃ち込んでも何も効果が無かったと言われても納得するしかないよ………」
フェイは以前メイルが別個体の魔物に極大魔法を撃っても何も効果が無かった話を聞いており、このまま無闇に攻撃しても何も意味がない事を予感していた。しかしメイルは退く気を見せず………
「それでも………戦うしかないわ………!」
そう言って杖へ魔力を集束させ始めるのだった………
ドゥンケルハイトの闇は硬く、メイルやフェイの攻撃は全く通用しない上、無闇に技を使えばメイル達の方が消耗させられる悪循環状態だった。果たして、今のメイル達に魔物を倒す方法はあるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
メイルは闇を祓う術を模索するかのように攻撃を続けるが全く効果は見られなかった。それでも諦めようとしないメイルに、彼女の中のメリルの魂が手を差し伸べるのだった………
次回「諦めの悪い魔法使い」