幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

160 / 163
前回までのあらすじ
ドゥンケルハイトの闇は硬く、特に策も持ち得ていなかったメイル達はダメージが全く与えられなかった。しかし、メイルは諦めようとせずに食らいつおうとはしなかった………


第159話 諦めの悪い魔法使い

メイルは杖に集束させた炎の魔力を魔物に向けて放つ。しかし、これも全く効かない様子を見せた。

 

「(やっぱりあの闇はハルにしか晴らせないのか………!?)」

 

フェイは魔物の闇の濃さに思わずそう思わされる。しかし、メイルは続いて炎の魔法を連発する形で攻撃をする。

 

「メイル無茶だ! 今の俺達に闇を貫通させる攻撃は無い………!!」

 

メイルが退こうとしない為にフェイは思わず声を荒らげる。しかし………

 

「だとしても………私達が諦めたら誰がここを守るのよ!!」

 

メイルは頑なに譲らなかった。直後に魔物が闇のエネルギーをメイルに向けて放出する。

 

「ぐっ! {マジックシールド}!! ………きゃあっ!?」

 

メイルは咄嗟に防御魔法を展開するが、防ぎきれずに吹き飛ばされてしまった。

 

「メイル!!」

 

フェイは咄嗟にメイルへ駆け寄るが、以前劣勢のままで状況は何も変わらなかった。

 

「このままじゃマズイ………」

 

フェイが危機を予感する中、メイルはそれでも身体を起こそうとする。

 

「諦めない………私は………!」

 

メイルの諦めない闘志は、相手が格上である事すら気にしない程にまで膨れ上がっていた………フェイは何がそこまで彼女を突き動かしているのか理解が追い付かなかったが………

 

「………はあ、仕方無いわね………ここまで諦めない様子は誰に似たのか………」

 

突如としてメイルの中から声が聞こえ、メイルは意識を失う。その直後、メイルの身体からメリルの魂が表出し、彼女は身体を起こす。その直後にメイルの髪色は金髪へと変色し、目の色も青へ変色する。

 

「メイル………じゃなくてメリル様………!?」

 

フェイはその様子からメリルの魂が表立って来た事を口にする。

 

「手を貸すのはあまりやるなってUからうるさく言われていたんだけど………今回ばかりは春香さんに貸しを作らせてもらおうかしら」

 

メリルはそう言うと共に自身の身体から膨大な光のエネルギーを放出させる。膨大なエネルギーはメリルの身体を覆い、鎧の形を作り出すと、彼女の目が青く発光し………

 

「………変身」

 

メリルはその力を解放する言葉を口にする。これにより、メリルの身体に金色の鎧が纏われ、ハルの雷の力すら凌駕するエネルギーを放出させる形態へと変身した。

 

「メリル様が………変身した………!?」

 

これにはフェイも驚きを隠せなかった。メリルは右手から光を放出し、持ち手が懐中電灯型の金色の刀身のビームサーベルを生成した。

 

「シャイニングソード………再臨………!」

 

そしてメリルはそう言い放つと共にゆっくりと前へ歩き出すのだった………

 

 

 

メイルが退こうとしない姿勢を目にした事で彼女へ手を貸す様子を見せるメリル。そして彼女はハルトは異なる変身の力でその姿を変えてみせた。果たして、その実力はいかなるものであろうか………?

To Be Continued………




次回予告
強化形態シャイニングソードフォームに変身したメリルは、ドゥンケルハイトの闇を軽々と祓ってみせる強さを見せる。魔物の強みを潰す事で、戦況は一気にメリルの方へと傾くのだった………
次回「金色の光を操る者」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。