メリルが変身した事による力はドゥンケルハイトの闇を祓う強さを見せる。魔物の強みを上回ったメリルはそのまま必殺の一撃を放ち、撃破にまで追いやるのだった………
戦闘から少ししてメリルはフェイの元へ戻ってくると………
「………無事に守れたわね」
そう言って、レボナガシの防衛に成功した事を口にする。
「あ、ありがとうございます………けれど貴女様に頼りきりになってしまいすみませんでした………」
フェイは防衛出来た事に安堵しつつも、メリル頼みの結果となってしまった事を謝罪する。それを聞いたメリルは………
「………私は頼る事は悪じゃないと思うわ。それじゃあね」
少し考え込むと共にそう言って、彼女の魂はメイルの中へと消えていった。それから少ししてメイルの方に人格の主導権が戻って来ると………
「あっ………」
メイルは声を漏らしながら意識を取り戻した。そして軽く周囲を見回しながら、メリル越しに流れていた記憶を思い返すと………
「………結局メリル様のお力で解決したのね………私達の力ってそんなに弱いのかしら………」
どこか落ち込むようにそう呟いた。
「俺も似たような事を思ってたんだ………やっぱりハルみたいには上手く行かなくて………」
フェイは同情するようにそう呟いた。それを聞いたメイルは………
「………もっと強くならないと。私の力でハル達を守れるくらいには………!」
そのような言葉を口にする。この頃からメイルは自分がハルに頼りきりになるのではなく、ハル達を守れるように強くなる事を志すようになった。
「………そうだね」
フェイはそれに頷く様子を見せたが、それと同時に小さな曇りの様子を見せた………
「(………もっと俺が強ければ………)」
フェイはメイルとは対称的に自分の力不足を痛感。力を求める願望を持ち始めるようになり、影を落とす機会が増えるようになったのだった………
一方その頃、空中で様子を見ていた例の人物も訝しい表情を浮かべており………
「あの様子とウズクチョの王子の言動………メリル………まさかメリル=レミールの事なのでしょうか………? ………かつてUの片腕、月光の巫女として覚醒した彼女ならUの何らかの手によって生き延びる事は出来るでしょうが………介入をされてしまったのは良くない事態です。さて、どうしましょうか………?」
メイルの中にメリルが宿っている事を知り、彼女の介入を快く思わない様子を見せたのだった………
メリルの介入で無事にドゥンケルハイトを撃破しレボナガシの防衛には成功する。しかし、メリルの力がなければ解決しなかったこの事件は、メイルが今後強くなる事を決意する機会へ、フェイが力へ渇望していくきっかけへ繋がっていくのだった………
To Be Continued………
次回予告
空中で様子を見ていた人物はレボナガシの勢力が充実して来た事を危惧する様子を見せ始めていた。その直後、この事態を変えようと世界へ封印されていたとある存在を解き放つのだった………
次回「事態好転の秘策」