幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
メリルは介入を終えた後、メイルの中へと消えていった。しかし、メイル達はメリル頼みの解決となってしまった事にそれぞれ苦悩する。そして、空中で様子を見ていた人物もメリルの介入を良くない事態と思わせる事となった………


第162話 事態好転の秘策

それからしばらく経ち、空中で様子を見ていた例の人物はテルスス国から少し離れた洞窟までやってきていた。その洞窟は魔物すら寄り付かない程の膨大なエネルギーが放出された洞窟であり、例の人物はその先に入ると、その先には金色の結界が張られていた。

 

「500年前にUが張った封印の結界………時間が経ってもロクに衰えないその効力の高さは恐れ入りますよ………」

 

例の人物がフッと笑いを零す中、彼は懐から虹色の鉱石を取り出し、それを目の前の結界に押し付ける。すると結界へ綻びが生じ、綻びが生じた結界は跡形もなく崩壊した。だが虹色の鉱石も直後にヒビが入り、音を立てて崩れ去った。

 

「………なんとか結界を破壊する事には成功しましたが………この結界を壊すのに貴重な解錠の鉱石を失う羽目になるとは………やはり恐ろしい男です、あの白髪のUは………」

 

例の人物はどこか残念そうにそう呟きながら先へ進む。そしてその最深部には1人の男が眠りにつくように座り込んでおり………

 

「………誰だ、俺を呼び覚まそうとしているのは………?」

 

その男は例の人物に対しそう問いかける。

 

「いやあ、私は貴方を解放してあげようと思っただけですよ。貴方にとっての因縁の相手は未だ生きていますからね」

 

例の人物はそう言うと共に男の解放を目的としている事を口にする。だが男はあまり信用していない様子を見せているのか………

 

「俺を飼い慣らそうってんならお断りだね。俺は俺の為に生きているんだからなぁ」

 

そう言って例の人物の真横を通り過ぎようとする。

 

「今事態は戦争という混沌の時代へと動き出していますからね。恐らく貴方が気に入るであろう人間も現れる事でしょう」

 

例の人物は男に対してボソッとそう呟いた。それを聞いた男は………

 

「へぇ………それは楽しみだ。果たして誰が俺を壊してくれるものかね」

 

そう言って、目にも止まらぬ速さで外の方へと飛んでいった。

 

「やれやれ………500年前Uに封印された最狂の人間がどんなものかと思えば………一筋縄では行かないものですね。しかし、今レボナガシは勢力が集まり過ぎている。彼のような爆弾を入れてみるのも事態好転のきっかけとなるでしょうね………」

 

例の人物は呆れつつも、レボナガシに勢力が集まりつつある現状を変えるきっかけになる事を予感する様子を見せたのだった………

 

 

 

例の人物が解放したのは、500年前にUが封印した最狂の人間と揶揄された人物であった。そして彼の参戦を経て、事態は更に加速の一途を辿る事となるのだった………

To Be Continued………




次回予告
戦況がハルのお陰である程度優位に転がり、ハルはレボナガシへと帰還する。ハルとメイル達が再会を喜ぶ中、封印を解かれた男が突如としてハル達の前へ姿を見せるのだった………
次回「500年前の狂戦士」
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