幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ハル達の前に現れたエビルは、かつてのUへの報復としてレボナガシの破壊を宣言する。だがハルはそれをさせまいと戦う意思を見せる。しかし、エビルは変身の力を持つ存在であったのだった………


第165話 絶望に帰す力

エビルがゆっくりと前へ歩き始める中、ハルは咄嗟に身体から雷の力を放出。これにより身体を黒い鎧が覆って見せ、両足の鎧が黄へ変色する。そのまま高速移動でエビルの懐へ潜り込むと、エビルの鎧へ魔剣の一撃を叩き込む。だがエビルの鎧を軽く斬った直後、エビルの体内から闇のエネルギーが放出すると共に、破壊された鎧が修復された。

 

「なっ!?」

 

ハルは驚きを隠せなかった。直後にエビルが大剣で反撃を狙う中、ハルは高速移動で距離を取った。

 

「へぇ、速いじゃないか………だが甘いな!」

 

エビルはハルのスピードに感心しつつも、直後素早い動きでハルの前へと立ってきた。

 

「っ!? (は、速い………!!)」

 

エビルはハルに向けて大剣を振るう。ハルは咄嗟に両腕に雷の力を流し込むと、肥大化した両腕で攻撃を受ける。

 

「ぐうっ!?」

 

だがそれでも勢いまでは殺しきれず、ハルは近くの建物の壁まで大きく吹き飛ばされてしまった。

 

「はあっ、はあっ………(防いだと思ったのになんてパワーだ………それにあのスピード………俺の雷の力を遥かに凌駕している………)」

 

ハルはこの時の一撃だけでエビルの力が自身の雷の力を上回る事を察知する。直後にエビルが大剣に闇のエネルギーを纏わせた斬撃を飛ばすのを目の当たりにしたハルは、再び両足にエネルギーを流す形で高速移動。攻撃をかわすが、少し経った頃にはもう目の前にエビルが立っていた。

 

「この程度か! こんなんじゃ俺を倒すことさえ厭わないんだよ!!」

 

エビルは煽るようにそう言い放つ。そしてその様子を見ていたメイル達は焦る様子を見せており………

 

「マズい………! このままじゃ防戦一方だ………!!」

 

フェイの言葉でメイルもハルの危機に焦る様子を見せた。一方でスプリングは冷静な様子で戦況を見ていたが………

 

「………ハルくんがまだ本気を出せていない………あの変身の力による被害を危惧しているのね………」

 

スプリングはハルがコラプスの力を使おうとしない事に言及する。それを聞いたメイル達はハッとさせられる様子を見せると………

 

「ハル………私達を気遣ってそんな事を………?」

 

ハルが自分達の事も考えているのではないかと思わず考える様子を見せる。

 

「(けれどそれだけでは目の前のエビルをどうにかする事など到底出来ない………この状況を打破するには………)」

 

しかしスプリングからしてこの状況はとても好ましくなく、エビルを何とかするための状況を考え始めるのだった………

 

 

 

エビルの力はハルの雷の力を遥かに凌駕し、肝心のハルは被害を考慮してコラプスの力を出し渋る様子を見せていた。果たして、勝負はこのままエビルの独壇場となってしまうのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
スプリングはハルが本気で戦えるように策を組み立てる。そしてその策は、その場の誰もが予想だにしないものであった………
次回「伝説の魔法使いの奇策」
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