幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

169 / 169
前回までのあらすじ
漸く本気を出せる場面となり、ハルはコラプスキングへと変身する。だがハルとコラプスの融合はエビルの視点では中途半端である事を、コラプスへ指摘するのだった………


第168話 エビルの誤算

コラプスが動揺を見せる中、エビルは高速移動を混じえたエビルスラッシャーの斬撃をコラプスの鎧へ叩き込んだ。

 

「ぐっ!? くそっ………!」

 

コラプスは拳を振るって反撃しようとするが、全く当たらず苦戦を強いられる。エビルは高速移動によるヒットアンドアウェイでコラプスの攻撃をかわしつつダメージを与えるという単純かつ今のコラプスには有効的な戦術は、エビルの優位を確立していた。

 

「どうした、お前の力はこんな程度かよ!!」

 

エビルはそう言うと共に、何度目かの攻撃でコラプスを吹き飛ばした。

 

「うあああああっ!!」

 

コラプスは近くの木へ激突し姿勢を崩した。エビルはエビルスラッシャーを地面へ突き刺すと、ベルト左部のレバーへ手を伸ばす。

 

「これで終わりにしてやるよ」

 

エビルはそう言うと共にレバーを引くと………

 

『ディストピアファイナル!』

 

エビルはそのまま大きく跳躍。必殺のキックをコラプスに向けて放とうと急降下を始める。

 

「くそっ………!」

 

コラプスはなんとか身体を動かしてかわそうとする………だがその直後、コラプスは驚く声を漏らす。そしてエビルのキックが直撃しようとしていた直前、突如として光のような何かがエビルの方へ直撃。エビルはキックを中断させられ地面へ撃墜させられた。

 

「ぐああっ!? な、なんだ………!?」

 

エビルもこれには動揺する様子を見せていた。コラプスも何が起きているのか理解が追いつかなかったが………

 

「感じた事のあるドス黒いエネルギーを探知したから来てみれば………また面倒そうなのがいるな………」

 

その直後、コラプスは過去に耳にした人物の声を聞く事となった。

 

「その声………確かこの前の白髪か………!」

 

コラプスが宙を見上げると、そこには光のエネルギーを身に纏ったUが浮いていた。そしてエビルも空中のUを目の当たりにすると………

 

「………思わぬ再会だな………こんな時に来るとはどういう了見なのかね………U」

 

そう言って、Uが現れる事を予想していなかった誤算、そして突如現れた事に疑問を感じつつも彼と対面する事を心待ちにしていたかのようにそうボヤいた。

 

「再会? ………いったい何の事やら」

 

Uはエビルの事を知らないと言わんばかりの様子でそう吐き捨てるが………

 

「忘れたとは言わねぇぞ、500年前にお前でも殺せず封印に追い込むしかなかった………そんな男だぞ、俺は」

 

エビルは忘れたとは言わせないと過去の事実を突きつけるのだった………

 

 

 

本気を出したエビルに劣勢に追い込まれるコラプスだが、思わぬ形でUが介入する。果たして、彼が介入してきた理由は如何なるものであろうか………?

To Be Continued………




次回予告
エビルは自身の身体に春香の魔力の残穢が残っている事から、Uが近くにいる地点へ吹き飛ばされた事から彼女の算段であった事に気付く。だが時は遅く、Uはエビルの討伐に動き始めるのだった………
次回「計算づくの頼り手」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。