幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
メイルと共に鍛錬の旅に出ていたハルは、旅先でセリィと対峙する事となった。だがそこへ不死山が登場し、戦況は目まぐるしい変化をするのだった………


第173話 混沌の増す戦況

不死山は腰に携えた剣を取り出すと、ハルに向かって接近する様子を見せる。だがセリィは溜息を漏らすと………

 

「ハルくんは私と戦うつもりだったのに………邪魔しないで」

 

そう言って目と身体から放出するエネルギーの色を赤に変え、魔剣も杖の形へと変化。杖の先端から炎の弾丸を飛ばした。

 

「ぐあっ!?」

 

これにより不死山は吹き飛ばされた………が、身体を燃やす炎はしばらくして消え去り、不死山の身体も元通りとなった。

 

「………へぇ」

 

セリィは驚きこそしたが表情には出さなかった。

 

「あの人は再生の能力を持っている。あの人の魔力量を考えると………実質不死身になってる」

 

ハルは少ししてセリィに不死山の能力を説明する。それを聞いたセリィは炎の弾丸を連発して不死山を蜂の巣にする程に彼の身体を貫いた。

 

「うあああああ!!」

 

不死山は言葉に出来ない苦痛とダメージにのたうち回る様子を見せていた。

 

「………なら死ぬまで攻撃するだけだよ」

 

しかし、セリィは割り切っており、それならば死ぬまで攻撃を続けるだけと不死山を殺す事に躊躇いは無い様子だった。不死山の身体は少しして炎が鎮火し、貫通した部分が再生するものの、その時には緑色のオーラと目、そして斧に変化した魔剣を手にしたセリィが立っており、彼女は斧で彼の首を切断して見せた。

 

「ひえっ!?」

 

これにはメイルも動揺の声を漏らした。不死山もこれには驚いていたが、少しして不死山の身体と頭が磁石のように近付いてくっつき、首の切断面も再生された。

 

「容赦が無いな………けど、これならまだ俺は死なねぇよ」

 

不死山はセリィの容赦の無さに驚きつつも、まだこれでは死なない優位性を誇示する。セリィはオーラと目の色を青へ戻し、魔剣も元の剣形状へ戻ると、一度不死山から距離を取った。そんな中、近くから闇の反応をその場にいる全員が感じ取ると………

 

「混沌な事になってるな………俺も混ぜてくれよ」

 

直後、ハルとメイルの2人が聞いた事のある声が聞こえた。

 

「その声は………エビル………!」

 

ハルはエビルがここで現れた事に驚く様子を見せていた。

 

「なんだ? また新手か………?」

 

そして不死山は何者かを疑うように首を傾げた。だが不死山は闇のエネルギーを右手に纏わせると、それを不死山の胸に向けて放った。

 

「があっ!?」

 

不死山はその場に倒れる。不死山があっさりと撃ち抜かれその場の空気が止まる中、エビルは不敵な笑みを浮かべるのだった………

 

 

 

セリィと不死山が激突する中で今度はエビルが介入してくる混沌の状況と化す戦況。果たして、ハルはこの状況を乗り切る事が出来るのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
不死山は自身の能力で即座に再生してみせたが、エビルの闇の力がそんな彼を意図的か偶然かパワーアップさせてしまった。ハル達とセリィは一時休戦し、不死山とエビルの撃退を共通目的とするのだった………
次回「混沌回避の休戦」
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