奇策で離脱に成功したハルは疲労に倒れてしまうが、セリィの能力でなんとか落ち着きを取り戻す。そして、ハルとセリィはそれぞれエビルを倒す為に違う道へと歩き始めるのだった………
エビルとの対決から少し経った日の事。ハルはレボナガシ内で借りている客室にて読書をする様子を見せていた。
「(セリィちゃんの後にスプリングさんからも治療をしてもらったお陰で身体は大分元気だ………まあしばらくは休めと強く言われてしまったけど………)」
ハルはどこか苦笑する様子を見せながら本を読みふけていた。そんな中………
「ハル」
ハルに対して彼を呼びかける声が聞こえた。
「メイル………どうされたのですか?」
ハルは首を傾げながらメイルへ視線を向ける。
「………身体の方は大丈夫?」
メイルは口篭る様子を見せていたが、少ししてハルの体調を問いかける。
「もう大丈夫です。どうやら今回はただの疲労だったみたいで………」
ハルは笑いを見せながらそう呟いた。メイルはハルの様子にどこか呆れつつも笑いを見せると………
「………これから少し時間ある?」
そう言って彼に時間があるかを問いかける。
「勿論。鍛錬以外では本を読むくらいしか趣味がありませんから」
ハルは二つ返事でメイルの誘いに頷いた。
「良かった。じゃあ少し待ってて」
メイルは嬉しそうな様子でそう呟くと、客室の中にあるメイルのスペースの方へと向かった。
「(メイルさんが私的なお誘いをしてくるのは久しぶりだな………何かやりたい事でもあるんだろうか………?)」
ハルは内心メイルの中でやりたい事でもあるのか首を傾げながら考える様子を見せた。だが少ししてメイルは先程とは異なるおしゃれ着をしていた。
「その格好だと………お出かけですか? どちらか飲食店に向かうのでしょうか?」
ハルはメイルの身なりからそう問いかける。メイルはどこか恥ずかしそうな様子を見せていたが、少しして覚悟を決めたのか口を開く………
「………デートよ。貴方との」
メイルはハルとこれからデートする事を口にする。それを聞いたハルの表情はにこやかだが同時に硬直しており………
「………え?」
10秒程経ってハルは漸く声を漏らし、困惑する様子を見せた。メイルは溜息を漏らすと………
「全く………こういう時のハルは鈍いんだから………デートよ、デート」
そう言って自分からこれからやろうとしている事を口にする。
「デート………ですか」
これを聞いたハルはしばらく困惑から脱する事が出来ずにいたのだった………
休息の日々となったハルに対してメイルからデートの誘いが入る。ハルはよく分からないまま二つ返事でこれを了承してしまったが、これにより2人の休日が始まる事となるのだった………
To Be Continued………
次回予告
ハルは困惑が抜けないままレボナガシの町でデートをする事となったハル。だが、激戦続きだったハルにとっては、メイルとの休日の日々がどこか心地よい安らぎとなっていたのだった………
次回「心地良い時間」