メイルとのデートに困惑を隠せない様子のハル。しかし、メイルとの本音を語り合った上で過ごす時間はとても心地よく、どこか楽しそうな様子も見せたのだった………
それから色々な店を訪れる2人。その中で1つ、装飾店の前を通る事となった。
「ハル! ここのお店も見ていかない?」
メイルは興味を持ったのか、店の中へ入ろうとしていた。
「いいですね、行きましょう」
ハルはそれに頷き、装飾店の中に入るのだった………
ハル達は店の中で様々な装飾品を見ていた。どれもハルにはこれまで無縁なものであったが、メイルがとても楽しそうにその様子を見ていたため、ハルもどこか嬉しそうな様子を見せていた。そんな中で………
「おや、お2人さん若いね。新婚さんかい?」
店員が気さくな様子で声をかけてきた。
「ふえっ!? そ、それは………け、結婚はしてませんから!!」
メイルは顔を真っ赤にしながら婚姻関係である事を否定する。ハルもどう答えればいいか頭を掻いていたが………
「じゃあこれからだ。見たところ相当ラブラブっぽいし」
店員は茶化すようにそう呟いた。それを聞いたメイルは顔を真っ赤にし言葉を詰まらせていた。
「あはは………」
ハルは苦笑する様子を見せる。そしてメイルはしばらく頬を紅潮させていたものの………
「………そうね、ハルとはこれから………そうだわハル! お揃いの装飾品買いましょう! ほら………えと………指輪とか!!」
メイルは早口になりながらお揃いの装飾品を買う事を提案する。
「指輪………将来やっぱり結婚する気なんだ」
しかしそれが店員にとって結婚の形と捉えられてしまう事態となった。メイルは顔を両手で覆いとても恥ずかしそうだった。そんな中、ハルは無数の指輪の中の1つに赤い宝石と青い宝石のペアリングがある事を目の当たりにする。
「………メイル、これとかどうでしょう? リングの中に赤と青の小さい宝石が入った指輪です。シンプルで普段使いにも邪魔にならないものだと思うのですが………」
ハルはメイルに対しその指輪を提案する。メイルは指の隙間からその指輪を目にするが、彼女はシンプルかつペアルックにも思えるデザインから目を惹かれており………
「………いいわね、この指輪」
彼女も指輪を気に入る様子を見せた。他にも良い指輪はあったが、ハル達にとっては普段使いが出来て、かつデザインもペアルックである事から2人の興味はその指輪に向いていた。
「その指輪か。新婚さんなんかにはとてもオススメなデザインのやつだね。もし良ければお2人さんに合わせて調整するよ。少しだけお安くしておくし」
店員もハル達がこれを気に入ったのを感じ取ったのか、指輪の調整と値引きを申し出る。
「お願いします」
それを聞いたハルは店員からの申し出を受け、指輪の購入を決意するのだった………
2人が訪れた装飾品で、お揃いの指輪を購入する事となったハルとメイル。購入の経緯こそ成り行きだったが、この指輪が2人の仲を更に深める結果となったのであった………
To Be Continued………
次回予告
指輪のサイズを2人用に調整してもらい店を後にするハル。メイルは未だ恥ずかしそうな様子を見せていたが、ハルはそんな彼女の薬指へ購入した指輪をはめるのだった………
次回「婚姻の約束」