幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

185 / 192
前回までのあらすじ
来る戦いに備えていたハルだったが、ハルの前にエビルが姿を現す。ハルは雷の力を使って戦うもののエビルとの力の差に苦戦を強いられるのだった………


第184話 虹を覆う闇

ハルは何とか姿勢を立て直そうとするが、エビルはエビルスラッシャーに取り付けられたボタンを左手の握り拳で押し込んだ。

 

『ディストピアチャージ!』

 

これにより刀身へ黒のエネルギーが集束を始める。ハルが何とか姿勢を立て直そうとする中、メイル達と共に様子を見ていた瑠美は………

 

「………これ以上ハルくんを傷付けさせない………!!」

 

そう言うと共に右手へ七色のエネルギーを集束させると………

 

「………{神の斬撃(ゴッドスラッシュ)}!」

 

そう言って、右手から七色の斬撃を放つ。それから間もなくエビルはエビルスラッシャーのトリガーを引く。

 

『ディストピアエンド!!』

 

これにより黒のエネルギーによる巨大な斬撃が放たれた。だが瑠美の放った虹色の斬撃によって黒い斬撃は掻き消され、そのままエビルの身体を貫いた。

 

「うおおっ!?」

 

エビルは身体左半身を大きく欠損させるダメージを負った。だがしばらくして身体を闇の力で修復させると………

 

「………いいもん持ってんな………ならそれを持って遊ばせてもらおうか………!」

 

そう言ってエビルは瑠美の前へと接近。そのままベルト上部のスイッチを押し込んだ。

 

『ディストピアリバース!』

 

これによりエビルの右手に黒いエネルギーが纏われ、そのエネルギーを瑠美へ押し付けた。

 

「ルミちゃん!!」

 

ハル達はこの上なく動揺する。直後、エビルの闇を流し込まれた瑠美は呻き声を漏らし………

 

「ううっ………ああああアアアアァァァ!!」

 

瑠美は闇に飲まれる存在となってしまった。そして瑠美は自我すら失ってしまい、バーサーカーのように暴れる様子を見せる。

 

「ルミちゃん! ………どうして………どうしてこんな事になるんだ!!」

 

ハルは地面に拳を打ち付ける。両腕を肥大化させる程のエネルギーは地面に巨大な穴を空け、ハルは震えた手でコラプスドライバーを取り出す。

 

「ハルが………怒ってる………!!」

 

メイルはハルの様子を見て彼の怒りを察知する。ハルは腰にコラプスドライバーを装着し、左手でレバーを掴む中、胸の前で力を込めた握り拳を作ると………

 

「変身………!!」

 

そう言ってコラプスドライバーのレバーを引いた。これにより彼の身体に纏われていた雷の力の鎧は内側から砕け散り………

 

『オーバーブレイカー! コラプスキング!!』

 

ベルトを中心としてハルの身体に膨張した筋肉が浮き出たような大きな黒い鎧が生成され、彼の身体へ装着。直後に彼の顔を覆い隠す仮面が着いた兜が装着され変身が完了した。

 

「ハルに仇なす者は殺す………!」

 

人格が入れ替わりコラプスは前へ進むと共に拳を突き出す。だがその前には暴走した瑠美が姿を見せる。

 

「邪魔をする………なっ!?」

 

コラプスは瑠美ごとエビルを殴るつもりだった。だがその直後、コラプスの右拳は止まってしまった。

 

「なっ!? な、なんで私の右腕が動かない………!?」

 

コラプスは自分の拳が止まった事に動揺する。直後エビルのキックがコラプスに向けて激突し、コラプスは近くの壁まで激突する。

 

「何故だ………何が起きてるんだ………!?」

 

コラプスは自身に起きた事態にこの上ない動揺を見せたのだった………

 

 

 

ハルを守ろうとした瑠美が加勢する中、その力に興味を見せたエビルは彼女を闇の力で暴走させてしまう。ハルはコラプスキングの力を解禁する程の怒りを見せるが、何故か瑠美を殴る事は出来ない。果たして、彼の中で何が起きているのか………?

To Be Continued………




次回予告
コラプスは瑠美を殴れず、防戦一方の事態となってしまう。だがこのままではエビルを倒す事も何も叶わない。壊す力が何も守れない中、コラプスの中にいたハルの感情は別のものへと変わる………
次回「何も守れない壊す力」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。