瑠美への攻撃が不可能となり、防戦一方に陥るコラプス。何も出来ないこの状況に苦しむ中、ハルと精神世界で対面した彼女は、今のハルが望むのは破壊ではない事を知らされるのだった………
ハルの望みを聞いたコラプス。彼女は溜息を漏らしつつも満更では無い様子で笑いを見せ………
「………そうだな、君ならそれを望むと思った」
そう言うと共にハルの前へと立ち………
「エビルは以前、私と君の状態を中途半端と言った。なら完全なものとなればいい………私と君の融合………そうすれば君の望んた未来は叶えられる………」
彼に対して融合の提案をしてきた。
「でもそうしたら………俺が君のどっちかが………!」
だがそれはどちらかの消滅を意味していた。コラプスは笑みを見せると………
「皆まで言うなよ………元々私はあの時死んでもおかしくなかった存在だ………君が子供の頃に、君の記憶の一部を喰らう形で助けられた存在………もうそろそろ返すべきだ………」
そう言ってハルの胸に手を触れ、彼の中へと入り込んだ。
「………じゃあな、ハル………君との時間は実に2ヶ月あまりか………楽しかったよ………それとあのメイルとか言ったか? ………彼女と幸せにな………」
エビルはそう言ってハルと融合。その際にハルの中に子供の頃の記憶が蘇る。その中には子供の頃の記憶、そしてコラプスと邂逅した時の記憶があり、ハルは全てを思い出した。
「………そうか、俺はコラプスとずっと一緒だったんだ………あの時から………いや、これからもずっと一緒か………なら俺の中で見ててくれ………俺が作りたい未来を………!」
ハルは自分の中へ取り込まれたコラプスに向けて、自分の望む未来を見るよう言葉を残すのだった………
そして現実………コラプスが突如として動かなくなった事にメイル達は驚いており………
「コラプス!? どうしたの………!? コラプス!!」
メイルはコラプスに対して声をかける。エビルは笑いを零すと………
「ショックで動けなくなっちまったか? なあ?」
そう言ってコラプスへ接近。右手のエビルスラッシャーを振るうが、直後コラプスの右腕が動きエビルスラッシャーの刀身を受け止めた。
「違う………俺が望むのは破壊じゃない………お前の不条理を覆す事だ!!」
直後、鎧の下から聞こえるハルの声。そう、この時にはハルとエビルの融合は完了しており、主人格がハルへ戻っていた。直後、ハルはエビルの胸へ強烈な右拳を叩き込む。
「ぐああああっ!!」
エビルは大きく吹き飛ばされ、地面に倒れる。
「エビル………俺はお前に怒ってる。けどそれは壊して解決する事じゃない………俺は初めてこの力でジンノ様を壊したあの時から………壊しても残るのは絶望だと思い知った。だから俺は望む………壊して解決するんじゃない………あらゆる不条理から解放すると………!!」
ハルはそう言って破壊とは違う解決を求める。それに呼応するようにコラプスキングの鎧は内側から崩壊。その鎧はハルの腰に装着されたドライバーに集約し、新たなベルトを構築してみせた。
『リリーフドライバー!』
新たなベルトはハルから見て右側にピストン形状のボタンと、これまでのベルトを覆うカバーパーツが追加されていた。そしてベルトから待機音が鳴ると共にハルは左手でレバーを掴み、右手を円状に大きく回す。そして広げた右手が顔の正面に来たタイミングで握り拳を作った後、ハルは顔の右側を覆うように手を広げると………
「変身!!」
そう言ってベルト左部のレバーを引き、直後ベルト右側のピストンを押し込んだ。
『パーフェクトリリース! リリーフオーバーロード!!』
これにより、これまでとは逆の白い鎧がハルの身体を覆う。そしてコラプスキングの時とは違い、頭にはヘッドギアが取り付けられ、彼の顔は覆い隠されなかった。
「今度は白い鎧………!?」
メイル達はハルが白い鎧の戦士となった事に驚いていた。そしてハルは前へと歩き出すと………
「リリーフオーバーロード………解放の力を宿した戦士だ………!!」
そう言って自身の変身した姿を口にするのだった………
コラプスとの融合を果たしたハルはかつての記憶と共に新たな姿へと変身する。果たして、新たな形態、リリーフオーバーロードの力は………!?
To Be Continued………
次回予告
リリーフオーバーロードへ変身したハルは瑠美へ接近する。そしてその力により、瑠美を壊すのとは別の手段で救う力を見せるのだった………
次回「不条理を覆す解放」