幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

188 / 189
前回までのあらすじ
ハルの望みを聞いたコラプスは彼と完全に融合する選択を取り、ハルとコラプスは1つとなった。そして、1つとなった事で新たな力に目覚めたハルは、新形態リリーフオーバーロードへと変身するのだった………


第187話 不条理を覆す解放

ハルが新たな姿に変身した事にはエビルも驚いており………

 

「なんだぁ………? その力は………」

 

エビルは煽るようにそう呟く。だがその直後、ハルは雷の力すら上回る高速移動で瑠美へ接近。その直後、彼はベルト上部のスイッチを押し込む。

 

『リリーフ!』

 

ハルは右手に白のエネルギーを纏わせると、そのエネルギーを瑠美へ押し付けた。

 

「ウアアアアッ!?」

 

これには瑠美も悲鳴を上げる………だが次の瞬間、瑠美の身体に異変が起きた。なんと瑠美の身体から闇のエネルギーが放出。瑠美は地面に倒れると同時に闇のエネルギーは1つ1つの個体として存在が確立。呻き声を漏らす人型の魔物となった。

 

「なっ!? ぶ、分離しやがった………!?」

 

これにはエビルも動揺を隠せなかった。ハルは気を失ったルミを抱き抱えると、高速移動でメイル達の前へ運ぶと………

 

「………瑠美ちゃんを頼みます」

 

そう言ってハルは近くに落としていた魔剣を拾う。そしてベルト上部のスイッチを再び押し込む。これによりコラプスバズーカが生成されるが、ハルはコッキングレバーのパーツを縦に動かすと、大砲の口へ魔剣の刀身を差し込み、大剣となった。

 

『リリーフブレイカー!!』

 

ハルは魔剣に光の魔力を纏わせると、光の斬撃を闇の魔物へ叩き込んだ。その一撃は強烈で魔物の身体に大きな傷を付けた。魔物はしばらくダメージに苦しみ、その後に姿勢を立て直そうとするが、既に魔物の背後にはハルが回っており、ハルは素早い斬撃を連続して叩き込んだ。

 

「グアアアア!!」

 

魔物は大きなダメージに苦しみ地面へ倒れた。ハルはリリーフブレイカーを地面へ突き刺し、ベルト上部のボタンを2度押し込むと………

 

『リミッターオーバー!』

 

ハルは大きく跳躍すると共にベルト右部のピストンを押し込んだ。

 

『リリーフサルベーション!!』

 

ハルは右足に白いエネルギーを纏わせたキックを放つ。ハルのキックは魔物を貫き、魔物は光のエネルギーによって内部から崩壊した。

 

「完全な融合………解放………俺の力を上回る力か………ハハッ、ふざけやがって」

 

エビルはその様子を見て笑いを見せるが、少ししてドスの効いた声でそう呟くと、自身の身体を黒いエネルギーで覆い、レボナガシから飛び去った。少ししてハルはベルトを取り外す。これによりハルの鎧は光となって霧散。リリーフブレイカーも元の魔剣へと戻った。ハルは自身の右手の掌に目を向けると………

 

「………ありがとうコラプス」

 

そう言って、これまでの彼女との日々を思い返すように感謝の言葉を漏らすのだった………

 

 

 

リリーフオーバーロードへ覚醒したハルは、瑠美の闇を祓った上でそれによって生まれた魔物の討伐に成功する。そしてこの戦いを経て、ハルは壊す事とは異なる解決の術を持つ事となり、エビルに押されていた現状を大きく変化させるきっかけとなるのだった………

To Be Continued………




次回予告
激闘から少し経ち、ハルはコラプスと融合した事で思い出した記憶をメイル達へ語る。それは子供の頃、死にかけていた魔物のコラプスを助けた時の話であった………
次回「過去の出会い」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。