リリーフオーバーロードへと変身したハルは、瑠美を闇の力から解き放つ事に成功。その影響で生まれた魔物をも撃破し、エビルが撤退を選択した為、レボナガシを守る事に成功するのだった………
それから少し経ち、ハル達は城の内部へ戻った。
「………身体はもう大丈夫なのかい、ルミちゃん?」
ハルは瑠美に対して身体の具合を問いかける。
「大丈夫、びっくりするくらい身体が軽いの………けど魔法が出せなくなっちゃった………」
瑠美は身体の調子が心地よい事を口にする。魔法が使えない事も留意しながら………
「………恐らくだけど、ハルくんの力で闇のエネルギーが分離した時に、神の種のエネルギーも幾らか持って行ってしまったのかもね。魔法が使用不可に陥ったのは、神の種のエネルギーを急激に失った影響ね………どんな人間でも力を急速に失えばその代償として今まで出来ていた事を身体が取り戻すのにはどうしても時間がかかるものよ」
スプリングは瑠美が魔法を使えなくなってしまった考察を口にする。
「………まあでも生命が残ってるだけ良かったわ、ハルのお陰ね」
メイルは瑠美が生き残れた事を素直に喜んでいた。フェイもそれは同じであり、笑みを零していた。瑠美は少し考える様子を見せると………
「………ありがとうございます」
感謝の言葉を漏らした。ハル達が瑠美を少しの間見守っていると………
「まあその問題はじきに解決するとして………ハルくん、貴方が新しい力に目覚めたのはどうしてかしら? ………あの状況から事をひっくり返せるなんて………最初から何かそれを覆せる何かを持ってて初めて成立する話よ?」
スプリングは次にハルがリリーフオーバーロードへ変身出来た理由を問いかける。中身が白宮春香であり、永い時を生きてきた彼女にとってはあの状況をひっくり返せたのには種がある事は容易に想像出来ていたようだ。ハルは少し考える様子を見せると………
「………スプリングさんのご指摘通りです。俺はあの時、コラプスと完全に融合を果たしました」
ハルはあの時起きた出来事をそのまま口にする様子を見せた。
「そもそもコラプスってどういう存在だったんだい? ………俺達からすればあの時ハルの怒りに呼応して現れた二重人格に近いものだったけど………」
それに付随する形でフェイは、そもそもコラプスとは何者かを問いかけた。
「俺の中に共存していたコラプスは、俺が子供の頃に出会った魔物でした………今にも死にかけで………何があったのかについては教えてくれませんでしたが………俺はあの時にコラプスを助ける選択をしました。俺の記憶を一部喰らう事で俺の中に共存し………その対価として俺が欲するまで目覚める事は出来ない………そういった契約でした。皆さんとお会いした段階でコラプスが目覚めていなかったのも、俺がその契約を忘れた上にコラプスを欲する場面が無かったから………という事になりますね」
ハルは記憶を取り戻した事で思い出したコラプスとの事を話す。それを聞いたスプリングは………
「(成程ね………Uさんが見た崩壊のビジョンは、ハルくんの中に眠っていたコラプスそのものだった………と)」
かつてUが目の当たりにした崩壊のビジョンの正体を考える様子を見せたのだった………
瑠美は魔法使用が困難になりながらも何とか生き延びる事に成功する事となる中、話題はコラプスの事へと動いていた。そしてその中でハルは、彼の中で抹消されていた、コラプスと出会った時の記憶を思い出していたのであった………
To Be Continued………
次回予告
コラプスと融合した事で、彼女はもうハルの中には存在していない事実が確定する。しかし、ハルは今でも自分の中にはコラプスがいると口にし、前向きな様子を見せたのだった………
次回「コラプスの居場所」