フードの男は煙と化す能力によりフェイを翻弄する。そのまま撤退を狙うフードの男だったが、加勢したハルが何故かフードの男へダメージを与える事に成功するのだった………
フードの男がハルに向けて困惑する様子を見せる中、ハルはフェイにミアの事を託し、追撃をかける。フードの男は再び煙の姿となって攻撃を無効化する。
「(煙の姿になった………やはりこの男の能力は煙と化す能力………対象は能力者自身とその人物に触れた人物かな………)」
だがハルは冷静な様子で剣の刀身に水の魔法を付与すると………
「………だからどうしたって言うんだ。この能力は透明になっている訳じゃない。当てる術はある」
そう言って煙の中へと走り出し、流れるような横斬りを放つ。
「………{ウォータースライザー}」
剣を振り終えると共に刀身の魔力が消えるが、少しして煙の中から膨大な血が吹き出していた。少しして血が吹き出す地帯にフードの男が立っており………彼の喉元から多量の血が流れていた。
「な、何故………!?」
フードの男は何が起きたか分からない様子で倒れた。
「………煙になる能力は攻撃が当たる判定が人の姿と比較してバラバラになるから当たらなくなるだけ………けれど俺の剣技の1つ、ウォータースライザーは形の無い物を斬る技。元来から水は触れた物を流し吹き飛ばすものだ………!」
ハルはそう言うと共に、自身の剣技の事を説明する。それを聞いたフードの男は………
「こんな子供に俺が負けるとは………有り得ない………くそっ………!!」
ハルに敗れた事を信じられない様子を見せ、そのまま数秒と持たず絶命した。ハルは刀身に付着した血へ目を向けると………
「(子供………でも俺はずっと剣と共に生きてきた。舐めてかかってから子供が戦闘経験を持つ者と認識できないのは浅はかな話だ)」
自身がずっと剣と共に生きてきた事を振り返り、子供だからと舐めてかかったフードの男を憐れむ様子を見せた。少ししてフェイはハルの能力が自身の認識するものとは違う事に困惑していた。
「(は、ハルがミアを助けてくれたのは大変嬉しい事だ………だけど何故………? ハルの能力は剣に炎の魔法を纏わせる能力だったはず………でも今の戦いでは明らかに水の魔法を使っていた………まさか能力について俺達に話していた事はブラフ………? けど剣に炎の魔力を纏わせる力はこれまでの3ヶ月で見てきた事だ………何がどうなっているんだ………?)」
フェイは必死に考えて見るものの、これまでの能力も嘘では無い事から、何が正しいのか分からない様子を見せたのだった………
フードの男との対決はハルの戦闘経験の豊富さによって圧倒し、撃破に成功する。だが同時にフェイはハルの能力の嘘に気付く結果となり、彼に対する疑問を与える結果となるのだった………
To Be Continued………
次回予告
ハルの能力の真偽に困惑するフェイだったが、突如としてウズクチョの兵が姿を表す。ウズクチョ兵は、今回のミア誘拐未遂においてハルが共犯ではないかと糾弾する様子を見せる。事態が混乱する中、ハルはフードの男の死体から発見したある物で、事態の異変に気付くのだった………
次回「最悪の事実」