闇の力でフェイを圧倒し始める不死山を目の当たりにしたハルは戦闘へ介入する。そしてリリーフオーバーロードへと変身し、あっという間に戦局を変えようとしていたのだった………
不死山は自身の不死身の力で身体を回復する様子を見せたが、まだ手が痺れる感覚を覚えていた。
「(何だこの感覚は………?)」
不死山が感じた事の無い感覚に困惑する中、ハルは不死山の目にも止まらないスピードで再び接近し、今度は両腕を切断してみせた。
「甘いんだよ!!」
不死山は直後に切断した腕を自身の能力で引き寄せるようにくっ付けると、そのまま剣を振るう。だがハルは左拳を突き出し、不死山の持っていた剣の刀身を力で粉砕した。
「なあっ!?」
これには不死山も困惑を隠せなかった。ハルは不死山の背後に回ると、鋭い回し蹴りを放ち、不死山を別の壁の方まで蹴飛ばした。
「うあああああっ!!」
不死山は悲鳴を上げながら吹き飛ばされた。なんとか身体を起こし、ダメージを回復させると………
「無駄だ………! どんだけ強くなろうと俺の不死身は崩れねぇ………!!」
そう言ってハルに向けて悪態を突く。だが、ハルは酷く冷静な様子を見せており………
「………分かってます。貴方の首を飛ばそうが消し炭になるまで死なない事なんて………だけど………!」
リリーフブレイカーを地面へ突き刺すとベルト上部のボタンを2度押し込む。
『リミッターオーバー!』
ハルはそのまま左手でレバーを引いた。するとハルの右手にエネルギーが集束を始める。
「貴方の優位を崩す術ならここにある」
ハルはそう言うと共に不死山へ接近する。
「なら………やってみろよ………!!」
不死山はそう言うと共に身体を起こし、ハルに向けて走り出した。だがハルは不死山の接近をかわして後ろに回り込むと彼の背面に自身のエネルギーを押し当てる。
『リリーフオーダー!!』
これにより不死山は大きく吹き飛ばされると共に地面に倒れる。攻撃を受けてすぐは不死山も地面に倒れていたが、自身の身体にはハルの攻撃によるダメージが全く無かった事に気付く。
「はっ、効いてねぇじゃねえか」
不死山は煽るようにそう言い放つ。
「………どうかな」
しかしハルは冷静だった。その直後、不死山の身体から膨大な闇が放出したかと思えば、なんと不死山の身体から切り離され、彼の近くで人型の魔物としての個を確立した。
「え………? はあっ!? ちょっ!? ………俺の身体から闇が出て来ねぇ………というか、なんだよコイツ!?」
同時に不死山は自身の身体から闇が放出出来なくなった事に困惑するばかりか、目の前の魔物に狼狽えていた。
「貴方の身体からエビルの闇を解放して切り離した。そんな状態で闇の力なんて使えるはずも無い」
そんな中、ハルは近くのリリーフブレイカーを地面から抜き出し、そのままコッキングレバーのパーツを引っ張る。
『フィニッシュブレイク!』
ハルはそのままリリーフブレイカーのトリガーを引いた。
『リリーフエクスティンクション!!』
ハルはそのまま光を纏わせた斬撃を放ち、闇の魔物を一撃で粉砕する。
「………まだ続けますか? 続けるなら今度は貴方の不死身を剥ぎ取るまでだ………!」
ハルはリリーフオーバーロードの力なら不死山の不死身すら攻略出来ると踏んでいた。これを見た不死山は怯えるように声を漏らし………
「ふ、ふざけんな………! お前なんかに殺されてたまるかよ!!」
そう言ってその場から逃げ出した。ハルはそんな彼の姿が見えなくなるまで様子を見ていたが、少しして変身を解除すると………
「………やっぱり死ぬのが怖いんだな、あの人も………」
そう言って自らの死に怯える彼の様子をどこか憐れむように見るのだった………
ハルvs不死山の対決はハルが終始圧倒する展開を見せ、撃退へと追いやる事に成功する。だがこの時の対決が、少し先の未来で大きな命運へと転がる事となるのであった………
To Be Continued………
次回予告
不死山襲撃から少し経った日の事。レボナガシとテルススの戦争が長期化している事を懸念したウズクチョ側が訪問してきた。そんな中、そこへエビルまで介入してくる混乱の事態が発生するのだった………
次回「戦争長期化の懸念」