幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
リリーフオーバーロードの力で一方的に不死山を圧倒するハル。更に解放の力によって不死山の身体から闇のエネルギーを解放。ハルの力を怯えた不死山はハルの前から撤退するのだった………


第194話 戦争長期化の懸念

不死山の襲撃から少し経った頃、レボナガシへ客人が訪れていた。その客人とはウズクチョの人間達であり、そこにはU、ヒャガ公爵、そして異世界からの少年有賀も混じっていた。

 

「戦争が長期化して大変そうだな、スプリング」

 

Uはスプリングに対してそう呟いた。

 

「テルスス側が手を引いてくれませんからね」

 

スプリングはそう言って言い訳すると共にそれでもどこか余裕は失っていない様子を見せていた。

 

「その割には冷静じゃないかこの人………頭イカれてんのか?」

 

有賀はスプリングが余裕そうである事に思わずそう言い放つ。

 

「イカれてる………ね。ある意味そうかもしれないですわね」

 

スプリングは皮肉を混じえながらそう言い放つ。その場にはハルとメイル、瑠美の3人も同席し、フェイはいつものように留守番だったが、スプリングの様子を前に困惑を隠しきれなかった。だがそんな中、周囲が大きく揺れる音が響くと………

 

「な、なんだ………!?」

 

その様子を前にその場の人間の多くは慌てる様子を見せる。だがハルは僅かに拾えた反応からその異変の犯人に気づいた。

 

「………来ます!」

 

ハルは咄嗟に魔剣を腰の鞘から抜刀。少ししてハル達のいる部屋の壁が崩れると、ハルは壁をぶち抜いた黒い闇の正体に向けて剣をぶつける。するとハルが剣をぶつけた黒い闇は晴れ………

 

「この反応速度………俺の気配を探知したな………?」

 

そう言ってハルに自身の気配を探知された事を言い放つ人物の顔が現れた。

 

「エビル………!」

 

ハルはそう言ってその人物の名を口にする。エビルはすぐさま距離を取ると共にベルトを取り出し腰に装着。エビルはベルト左部のレバーを引く。

 

『ディストピア!』

 

直後からベルトから待機音声が聞こえる中、エビルは右手を広げたまま顔を覆い隠すと………

 

「変身………!」

 

そう言って右手で握り拳をつくり、ベルト上部のスイッチを押し込んだ。

 

『ダークネスディストピアマスター!! エビルディストピア!!』

 

その直後、エビルのベルトを中心に黒と紫が混じった闇のモヤが広がる。それから少ししてモヤが消えたタイミングでエビルの顔すら覆う全身に、真っ黒な鎧が装着された。エビルは右手に大剣エビルスラッシャーを生成させハルへ接近するが、ハルはこれをかわし、手に持った魔剣を地面へ突き刺すと、リリーフドライバーを取り出し腰へ装着する。そしてベルトから待機音が鳴ると共にハルは左手でベルトのレバーを掴み、右手を円状に大きく回す。そして広げた右手が顔の正面に来たタイミングで握り拳を作った後、ハルは顔の右側を覆うように手を広げると………

 

「変身!!」

 

そう言ってベルト左部のレバーを引き、直後ベルト右側のピストンを押し込んだ。

 

『パーフェクトリリース! リリーフオーバーロード!!』

 

これにより、彼の身体を白い鎧がハルの身体を覆う。そして頭にはヘッドギアが取り付けられ変身が完了。地面に突き刺した魔剣を引き抜くとエビルへ接近。そして素早い動きで彼の身体へ斬撃を叩き込み、近くの壁まで吹き飛ばすと………

 

「何度もアンタの思い通りにさせない」

 

そう言って、エビルの思惑を潰す事を宣言するのだった………

 

 

 

戦争の長期化でレボナガシを訪問するウズクチョ陣営。そしてそこへエビルが現れる混沌の事態となってしまうレボナガシ。だが、ハルはリリーフオーバーロードの力でそれを止める覚悟を固めるのであった………

To Be Continued………




次回予告
エビルのスペックがハルを上回る中、ハルは自身の能力を活用してエビルと互角以上に渡り合ってみせる。このままでは埒が明かない事を悟ったエビルは、吹き飛ばされた先で偶発的にフェイを発見し、新たな思惑を思いつくのだった………
次回「闇の思惑」
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