変身の力を手に入れたフェイは、その力でエビルと互角に渡り合う強さを見せる。だが、エビルの方はそれでもこの状況を楽しむ得体のしれなさを見せていたのだった………
エビルが身体を起こす中、彼は笑いを零すと………
「ははっ、こりゃ思った以上に力に適合してやがるな………けど気をつけろよ………その力はただの力じゃねえ………闇の力は人の精神すら蝕む。俺みたいに闇の力を楽しむ事で自我を保つ奴、耐えられず精神が壊れちまう奴………お前はどっちに転がるかな………?」
フェイに対して警告じみた言葉をかけてきた。それを聞いたフェイは苛立ちを見せると………
「今更負け惜しみを言うな!!」
そう言って自身の身体から放出する闇を最大限に放出させる。そして彼の持つ大剣が膨大な闇に覆われる中、フェイは剣を掲げる。これにより剣へ膨大な闇が纏われると………
「くらえ………! 」
フェイはエネルギーを纏わせた斬撃を飛ばす。エビルはエビルスラッシャーに闇のエネルギーを纏わせると、フェイの斬撃を弾いた。だが、フェイはそれを囮にエビルの懐へ潜り込むと………
「{ダークネスクラッシャー}………!!」
必殺の斬撃をエビルの身体へ叩き込んだ。
「ぐあああああああああああ!!」
エビルは近くの壁をぶち抜くばかりかその勢いでレボナガシの外まで吹き飛ばされていった。
「(フェイ………エビルを撃退したのは凄いけど………あの力はいったい………?)」
ハル達はフェイがエビルを撃退した事には驚きを隠せなかったが、直後フェイは溜息を漏らすと変身を解除。しかしその直後、背中から地面へと倒れてしまった。
「っ………! フェイ!!」
ハルも変身を解除するとフェイへ駆け寄った。フェイは寝息を立て、特に怪我などは見られなかった為、ひとまず安心が出来る状況であったが、同時に疑問も感じており、直後にメイルが駆け寄ってくるのを目にすると………
「………身体に怪我はありません。けれど、先程のあの力はいったい何でしょうか………メイルの力とは明らかに違いますし………」
ハルはフェイに宿った力について疑問を覚える様子を見せた。
「そうね………U様に心当たりは………?」
メイルもこの疑問を感じ、事に1番詳しそうなUへ問いかける。Uはフェイへ駆け寄り、彼の身体へ触れると………
「………断定は出来ないが、フェイの中に膨大な闇と………そっちの少年の中に入っていた力がフェイの中に混ざってしまっている………多分それを引き出したのがさっきの力………なんだろうね」
そう言って、フェイの力に関する原理を口にするのだった………
フェイの新たな力でエビルの撃退に成功するものの、フェイに警告とも取れる言葉をかけられると共に、ハル達の困惑は全く晴れていなかった。そして、このフェイの新たな力が、この状況を更に混沌へ陥れる事を、この時のハル達はまだ知らなかった………
To Be Continued………
次回予告
エビルとの対決から一転して、フェイがレボナガシで保護されていた事について追求するヒャガ公爵。だがスプリングは自分達は保護したのみで、特に戦争利用もしていない事から責任などは特に感じていない様子を見せていたのだった………
次回「フェイ保護の責任」