フードの男は煙の能力を用いる事でハルの攻撃をかわそうとするが、ハルはそれを打ち破る水の魔法を纏わせた攻撃で撃破に成功する。だが、同時にハルの能力の嘘がフェイ達にバレてしまうのだった………
フェイはハルの能力の真偽が分からなくなっており、混乱を重ねていた。だがその直後、近くから足音が聞こえたと共にウズクチョの兵士達数十人が出現し、槍を手にハルを囲った。
「(ウズクチョの兵士………?)」
ハルは何が起きているのか分からない様子だったが、兵士達は槍の先端をハルへ向けると………
「貴様………姫様を攫おうとした男の共犯者だな!?」
そう言って、ハルの事をフードの男の仲間だと決め付ける様子を見せた。だがこの事態はフェイにとっても想定外であり………
「ど、どういう事なんだ皆!? それにハルは………ハルは俺やミアを助けてくれたんだぞ!?」
近くの兵士達に向けて何故ハルを誘拐犯の仲間と決め付けるのか理解が出来ずに抗議する様子を見せた。
「フェイ様、これは国を守る為の正義なのです」
だが兵士達は自分達の行動を正義と信じて疑わなかった。一方でハルは事態の把握をしようと地面に倒れるフードの男の死体へ視線を向ける。するとその中でフードの下に何かあるのを目撃する。
「(っ!? これは………!)」
ハルはフードの中にある何かに動揺の声を漏らす。だが少しして兵士達がハルへゆっくりと接近する中、ハルは剣を手に身構え………
「(………仕方無い、ここは一時離脱するしかない………!)………{エンチャントフィジカルアビリティ}」
自身の身体へ身体強化魔法をかけ、そのままこの場から撤退する事を選んだ。
「逃がすか!!」
兵士達はハルを追いかけようと動き出すが、ハルは大きな跳躍と目にも止まらない速さでその場から離脱した。
「は………ハル様!!」
ミアはハルが姿を眩まそうとしている事に気付いたが、時既に遅かった。ハルは近くの森の中へ姿を消し、兵士達も追いかけようとするがすぐに見失ってしまった。
「くそっ! 奴をなんとしても追え!!」
兵士達はハルを逃がさないと調査を開始する。そして、兵士の1人はフェイ達へ近付くと………
「大丈夫ですかフェイ様!? ミア様!?」
そう言って、2人の心配をする様子を見せた。だがフェイはハルを犯人呼ばわりした事に苛立つ様子を見せ、心配してきた兵士をぶん殴って倒すと………
「この馬鹿野郎! ハルは………俺達の事を助けてくれたんだぞ!? なんでこんな恩知らずな真似したんだよ………馬鹿野郎!!」
そう言って、恩人に当たるハルへ苛立ちを見せたのだった………
フードの男を倒したハルだったが、国から指名手配される事態に陥ってしまうのだった。そしてこの事態が始まった事で、ハルの激闘の日々を加速させるのだった………
To Be Continued………
次回予告
ハルは逃亡を続け、ウズクチョの国境を抜けようとしていたが、その中で城にいたはずのUと遭遇する。だが彼はそんな彼と対話する事を求めるのだった………
次回「国境を越える逃亡」