エビルはフェイの新たな力が彼の精神を蝕む事を警告する。だがフェイは意に介す事無くエビルを撃退へと追いやり、撃破してしまうのだった………
フェイがエビルを撃破してから少し経った後、レボナガシ側とウズクチョ側は対談をしていた。だが議題は全く穏やかではなく、その話題はフェイの事であった。
「………何故我々のフェイ殿下がこの国に保護されているのか………説明を願おうか、スプリング殿」
ヒャガ公爵はスプリングに対し、フェイが保護されていた理由を問いかける。
「………フェイ様の保護は本当に偶然の出来事でした。しかし、失礼ながら今レボナガシは戦争状態。フェイ様の事で対応が難しく、このような形を取らせていただきました。落ち着いたタイミングで報告をする予定ではあったのですが………」
スプリングはフェイの保護自体は偶然であり、戦争状態に陥っていた現状から報告が遅れてしまったと思っても無い事を口にした。
「ふざけるな! これが我々の間で問題になったらどう責任を取るつもりだったんだ!」
だがヒャガ公爵は声を荒らげると共にスプリングの万一の責任を追及する。しかしスプリングは落ち着いた様子をまるで崩さず………
「………その割には私達にフェイ様が行方不明であられたという事態を共有しておりませんでしたよね? そのような状況でどう責任を取れと?」
寧ろウズクチョ側の招いたマイナスを指摘する。それを聞いたヒャガ公爵は動揺の声を漏らし、口篭る様子を見せた。
「………それに私はフェイ様の事を一度も戦争利用しておりません。もし私がフェイ様の事を悪い事に利用していたなら責任を追求されるべきなのでしょうが………少なくとも言われの無い責任を負うつもりはありませんので………」
スプリングは自分が背負うべきでない問題は知らぬと言わんばかりな様子を見せる。それを聞いたヒャガ公爵は完全に黙り込んでしまい、何も言い返せない様子だった。そんな中でUは溜息を漏らすと………
「………正直、ウズクチョ側がロクに捜索できていなかったのが根本の問題としてあるだろうな」
Uはウズクチョ側の状況を語るように口を開いた。
「U様………!?」
ヒャガ公爵はそれを聞き動揺する様子を見せていた。
「………そんなに動揺することか?」
Uは首を傾げながらヒャガ公爵の動揺具合に言及する。
「い、いえ………」
ヒャガ公爵は誤魔化すようにそう呟くが、Uの視線は酷く冷たかった。その直後Uは再び溜息を漏らし………
「まあ正直フェイがここにいた件は一旦保留にするしかないだろうな。この状況で誰の責任がどうなのかなんて話をしてても埒が明かん」
今やるべきは責任の追及では無い事を口にするのだった………
フェイがレボナガシで発見されたことに対する責任の行方を問うヒャガ公爵に対し、ウズクチョ側の過失を問うスプリング。だがUが予感していたように、今そんな話題をしている事態ではなく、状況は裏で大きく悪化していたのだった………
To Be Continued………
次回予告
フェイは新たな力を手に入れた事に喜ぶが、ハルはその力を快くは思っていなかった。それを聞いたフェイは、闇の力による影響か、ある決断をするのだった………
次回「フェイの決断」