エビル撃退後、ウズクチョはレボナガシがフェイを保護していた事に対する責任を追求するが、スプリングはそれを跳ね除けるように責任は無い事を口にし、Uもそんな議論をしている場合では無い事を指摘するのだった………
一方その頃、ハル達はフェイと共に対話をしていたのだが、その中でもハルはフェイが心配で他ならないのか暗い様子だった。
「さっきからどうしたのさハル。様子が暗く無いかい? 今日は俺が新しい力を手に入れたとても記念すべき時じゃないか」
フェイは自身の新たな力に喜んでいたのか、気分も高揚していた。だがハルは視線をフェイから逸らすと………
「………それは本当に君の力なのか、フェイ」
そう言って、先程の力をフェイ本人の力なのか問いかけた。
「………なんだって?」
これにはフェイも思わず聞き返す様子を見せる。
「フェイ、君が力を渇望していた気持ちは分かる。けど、エビルかは無理矢理外付けされ、それを理解しないまま自分の力と考えるのは少し違わないかな」
ハルはフェイに対して厳しい言葉をかける。だがこれはフェイ本人の中でコラプスキングの力からリリーフオーバーロードへの進化を経験した彼だからこそ、自分の殻を破った訳でもないパワーアップを懐疑的に思っていたのだ。
「………なにがどうあれこれは俺の力だ。これは君に何を言われようと俺はそう言うよ」
だがフェイは引こうとしなかった。それを聞いたハルは俯く様子を見せると………
「………少し言い過ぎた、ごめん」
そう言って引き下がるように自信に非があると謝罪する。
「いや………俺も少し熱くなりすぎた………」
しかし、そんな彼を見てフェイも謝罪の言葉を口にするのだった………
その日の夜、フェイは城の窓から外へ出た。この時は庭近くの修復エリア以外の守りは甘く、フェイは警備の隙を突いて外へ出た。
「(………すまない、皆………だけど、ハルは俺の力に疑いを持っていた………多分、今の俺では納得してくれないだろうな………)」
フェイはそう考えると共に、今のハルでは自身の新しい力に納得してくれない事を予感していた。
「………俺はやる。やってやる………ハル達の為に邪魔な敵を潰していく………俺の力はハル達の幸せを壊そうとする奴を滅ぼす為の力だ………!」
フェイはそう言うと共に小さく闇を放出すると共に、レボナガシ国から立ち去るのだった………
そしてその日の朝にはフェイが失踪した騒ぎがレボナガシ内で聞こえ、ハルもそれを聞いていた。メイル達が心配を隠せない中、ハルは溜息を漏らすと………
「………フェイの馬鹿………」
フェイに対して呆れの言葉を漏らしたが、表情はとても悲しげな様子を見せたのだった………
フェイは新たな力を手に入れた事に喜んでいたものの、その力は果たしてフェイの力なのか疑問に感じる様子を見せていた。それを察知したフェイはハル達の元から失踪。そして失踪したフェイは戦争が続く現状を破壊する動きをこの直後から見せ始めるのであった………
To Be Continued………
次回予告
数日後、テルスス国に到着したフェイは、闇の力を行使して強化形態へ変身する。そして闇の力を行使するフェイは、テルスス兵が相手にならない程の強さとなっていたのだった………
次回「戦争終戦への策」