幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
フェイは不死山の弱点が頭にあるとして、必殺の一撃を叩き込む。これにより不死山の頭から神の種が排出され、それをエビルが破壊。神の種による力で不死身の力を得ていた不死山はそれを失った事で生命を落とすのだった………


第204話 エビルの快楽

エビルが不死山の死を嘲笑うように眺める中、フェイはエビルに向けて剣を向ける。だがエビルはそんな彼に向けて右手を伸ばすと………

 

「今日はお前と戦う気はねえ。俺からすればコイツの不死身のタネが分かっただけで満足だ」

 

そう言って不死山の不死身の原理を理解した事による満足感から、フェイとの対決には興味を持たない様子を見せた。フェイが首を傾げる中、エビルはベルトを取り出し腰に装着。エビルはベルト左部のレバーを引く。

 

『ディストピア!』

 

直後ベルトから待機音声が鳴り、エビルは右手を広げたまま顔を覆い隠すと………

 

「変身………!」

 

そう言って右手で握り拳をつくり、ベルト上部のスイッチを押し込んだ。

 

『ダークネスディストピアマスター!! エビルディストピア!!』

 

これによりエビルのベルトを中心に黒と紫が混じった闇のモヤが広がる。それから少ししてモヤが消えたタイミングでエビルの顔すら覆う全身に、真っ黒な鎧が装着されると、直後にベルト左部のレバーを引いた。

 

『ディストピアファイナル!!』

 

エビルは全身から闇のエネルギーを放出する。その勢いは絶大で近くにいたフェイを吹き飛ばすばかりか、テルススの城を内側から崩壊させた。

 

「なっ!? (城を内側から吹っ飛ばした………!?)」

 

吹き飛ばされたフェイは城の外まで飛ばされると、受身を取って姿勢を立て直す。だがエビル本人は不敵な笑いを零しており、かつて城だった瓦礫の中から姿を見せると………

 

「良かったな、これでこの国の連中も吹き飛んだ。お前はこの国を追い込む事で戦争を止める事を考えていたんだろうが………俺が代わりに実現しておいてやった………まあ、俺からすれば国が何個吹き飛ぼうが関係は無いんだがな………」

 

そう言ってフェイへ皮肉混じりにテルススの壊滅を口にする。それを聞いたフェイは動揺する様子を見せてこそいたが………

 

「………お前に頼んだ覚えは無い………!!」

 

エビルに対してそれは不要と言葉を返した。エビルは笑いを零すと………

 

「どうかな………お前はじきに俺に感謝したくなるだろうよ………今まで俺達のような理を外れた強さの奴にお前がなれたんだから………」

 

そう言って、フェイの内心を逆撫でする言葉をかける。

 

「………ふざけるな!!」

 

フェイは苛立ちを隠せない様子でエビルに向かって走り出す。エビルは右手に大剣エビルスラッシャーを生成すると共に、フェイを迎え撃とうとする様子を見せるのだった………

 

 

 

エビルは自身の力でテルススを内側から破壊。これによりテルススは戦争続行不可能な領域まで追い込まれた。だがフェイにとってはエビルもまた敵である事から、エビルへ牙を向けるのだった………

To Be Continued………




次回予告
フェイとエビルが再び激突するが、冷静さを欠くフェイはエビルを相手に苦戦を強いられる。エビルがフェイの中にある闇が彼の精神を確実に蝕んでいる事を言及するのだった………
次回「精神の崩落」
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