幻想魔戦史録   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ハルはリリーフオーバーロードの力をフル活用し、エビルを終始圧倒する強さを見せる。そして必殺技同士の激闘をも制した事で、エビルを変身解除へと追い込んだのだった………


第208話 性格汚染の進行

ハルはリリーフブレイカーを構えながら接近し、そのままエビルの懐で振り下ろす。だがエビルの身体は直後として闇となって霧散すると………

 

「それだけの強さを見せられちゃ今の俺に手はねぇ………ここは退かせてもらう」

 

そう言ってその場から撤退したのだった………ハルは思う所があったものの、リリーフオーバーロードの変身を解除。手に持ったリリーフブレイカーは覆いかぶされていた刀身部分が光となって霧散。元の魔剣へ戻ると腰の鞘へと納刀。フェイの側へ駆け寄ると………

 

「フェイ………大丈夫?」

 

ハルはフェイの無事を心配する。だがフェイはハルから距離を取ると………

 

「止めてくれ………俺はまだこの力を思う通りには扱えてなかったらしい………今の君達と一緒にいる資格は………ないさ」

 

そう言って、エビルを相手に劣勢だったのが相当応えたのか、その場を去ろうとしていた。

 

「待ってくれフェイ………! 俺やメイルはそんな事を望んでない………! ………俺は過去にコラプスの事で迷惑をかけた手前偉そうな事は言えないけど………でも、それはフェイが苦しむだけだよ………」

 

ハルは過去の自身と同じ轍を踏もうとしているフェイを止めようと懸命に声をかけながら手を伸ばす。だがフェイは彼の手を振り払うと………

 

「止めてくれハル………!! それは、君が強い立場の人間だから言える事だ………俺みたいに………君よりも弱い俺には………そんな資格は無いんだよ!!」

 

フェイはそう言うと共に身体の中から闇を放出。ハルはその闇に押されるように倒れ、Uに対しては直前で何かに弾かれるような状況となった事からU本人は特に微動だにしなかった。だが、フェイの膨大な闇には驚いており………

 

「(フェイのこの闇………明らかにあの男のものだけが原因じゃない………恐らく、フェイ自身の中にもあった………彼自身の闇だ………!!)」

 

この時、フェイの中にはエビルのモノとは異なるフェイ自身の闇が隠れていた事を察知する。そしてフェイはこの闇に紛れる形でその場から姿を消しており………

 

「フェイ………どうして………」

 

ハルは落ち込むようにフェイの内心が読めない事を疑問に感じていた。Uはハルへ近寄ると………

 

「………あんまり僕も人のこと言えた口じゃないが………多分フェイは今迷ってるんだ………君とは違って自分の強さに自信が持てない故のね………」

 

そう言って、フェイの様子に対して自身の見解を口にするのだった………

 

 

 

エビルを撃退する事に成功したものの、フェイは迷うようにハルの元へ戻る事はなかった。そしてそれと同時に、フェイの精神にはまたダメージが発生していた事を、この時のハルは知る由もなかった………

To Be Continued………




次回予告
数日後、テルススが崩壊した事で実質的に戦争が終わってしまう事態となったレボナガシ。だがハルの様子は晴れず、異世界人による影響もまた落ち着こうとはしないのだった………
次回「晴れない状況」
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