エビルを撃退する事に成功するものの、フェイはハルの手を取る事は無くその場から逃げ出してしまう。その時にUはフェイの中にも闇が隠れていた事を察知するのだった………
テルスス崩壊から数日。Uのバイクで再びレボナガシへと戻ったハル。テルススは本山が破壊されてしまった事で戦争はほぼ不可能となり、レボナガシがあっさりと制圧。とはいえレボナガシはエビルの攻撃で城ごと吹っ飛ばされた為に主要な人間は残っておらず、和平交渉など出来る訳が無く、戦争はレボナガシの勝利で終わった。
「………という訳で、テルスス領は管理出来る人間がいないのでこのままレボナガシで預かります。不平不満があればどうぞ」
スプリングはこの時領土に残っていたウズクチョ側のヒャガ公爵とUに対しても今回の件を報告した。
「………別に僕は異論無いけどね。元はテルススが利益を得ようとして起こした自業自得の話だ。僕達ウズクチョの関与する所じゃない」
だがUは口を挟む気は無かった。ヒャガ公爵としてはUの様子には思う所もあったようだが、Uの前には逆らえず、全面的にレボナガシ側の要求が通る結果となった………
だがその頃、ハルは落ち込みを隠せなかった。メイルはフェイの隣へ駆け寄ると………
「………フェイが戻って来なかったって聞いたけど………また戻ってくるチャンスはあるわ………!」
そう言ってフェイを連れ戻せるチャンスは必ず来る事をハルへ励ますように伝えた。
「戻るでしょうか………?」
それを聞いたハルは内心不安を感じるようにメイルへ問いかけた。だがメイルはハルの背中を優しく撫でると………
「戻るわよ。ああ見えてフェイ、ハルの事大好きだし、貴方が一時離れてた時も毎日のようにハルが戻って来るかを心配してたわ」
そう言って、以前ハルが行方を眩ましていた時の様子を思い出すようにそう言った。それを聞いたハルは小さく笑いを零すと………
「………俺達、似た者同士ですね………」
フェイと自身が似た者同士である事を口にするのだった………
そしてその頃、レボナガシ近くではフード付きローブを羽織った2人組の少女が近くの木からレボナガシの城を眺めていた。
「………ここがレボナガシって所なんですね!」
その内の1人、黒髪の少女は目の前の光景を楽しむようにそう呟いた。
「喜んでいる場合かな………私もここに戻って来たのは久しぶりだし………そもそもなんでお父さんはここを指定してきたのやら………」
もう1人の白髪の少女は不満を漏らしていたが、満更では無いのかそこまで表情は嫌そうではなかった。
「まあでもいいじゃないですか! ………これからが楽しみなんですから………!!」
そして黒髪の少女は今の現状を楽しもうとするようにそう呟くのだった………
戦争が終わったもののハルはフェイが戻って来ない事に悲しみつつも、再びフェイを連れ戻すチャンスを待つ事を決める。しかし、そんなハル達の状況は新たな人物の登場と共に変化していくのであった………
To Be Continued………
次回予告
翌日、ハルが再びフェイと再会する為の策を練る中、レボナガシへ例の2人組の少女が現れる。その内の1人は、この世界に現れていた5人目の異世界人であった………
次回「5人目の異世界人」